『うつらうつら移りける辞』#7
目の下に影を落としながら自己を見つめて風の音に煩う
多数の人が新しい環境になっていく時に桜が咲いている意義は一体なんだったんだろう 美しいことにそれ以上のコンテクストをむやみやたらに見出しすぎていたのかなぁと悲しくなりながら先月の写真を見返している
日常で見慣れる景色が変わっていく度にレイヤーが折り重なっていく 幼く純朴で淀みのない感性が埋没していき,社会性という角質を纏うようになっていくことで「人間」として保障のない認可を受けることはなんと言えばいいんだろう 一定規模のコミュニティにおけるお家芸感
ケラチンの形成がまだ出来ていないっぽいのでまだ生き延びているような気がするが,蝕まれていく恐怖を肌で捉えつつ,折り合いをつけて呑み込まれても許せるような耐性が必要だ
桜が咲いている様子は美しい. 他に言えることって実はないんだろうなぁ.
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