『うつらうつら移りける辞』#6
薄く肌に触れ続けていたような冷たさが踵を返した
桜が咲いていたという事実すらどこか懐かしく感じてしまう 暗中模索の状態で弦の張りを整えていたような4月だった
コロナ疲れがインテリアの空気に融け込みつつあることをいまだに本能的にしか知覚出来ていない あと7日分くらいは精魂尽きるくらいに頭を回さないとそのフェーズに移れない気がしている
今シーズンは水の粒の群れがニューノーマルの知らせを運んできた
ナノレベルの世界に一石が投じられていても、見えている世界は大きく変わっていないんだと思う
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