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『うつらうつら移りける辞』

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ぼんやりと、鮮明に辞と向き合っていく日記みたいな文章
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2020年5月の記事一覧

『うつらうつら移りける辞』#9

『うつらうつら移りける辞』#9

完全な余白を捻出して呼吸を整えると心地がいい

久しぶりのnoteになってしまった ネタ切れとかそういうんじゃないんだけど

今回は午前中に書いている 朝に起きて活動するのはここ1ヶ月はできていなかった気がする 起きれん

昨年末頃にいただいた茶器セットが本当に重宝している ありがとう

うつらにお湯を沸かして,抹茶を入れて,畳なんてないからヨガマットだけど,正座をして立てて飲む(茶道は嗜

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『うつらうつら移りける辞』#8

『うつらうつら移りける辞』#8

個々の意識に投げかける「自粛」が通念になっている中で息をこらして外に出た

東京だからなのかもしれないが. 人間の質量が減っているから他の物体への意識が研ぎ澄まされていて心地いい.
輪郭を掴んでいられる 改めて情報量の多い世界だなぁ ここに人が往来しているエネルギーが加わってしまうと胃もたれするほどの混沌が作り上げられる ごった返したアートは大好きだが,その中で生きるにはただならぬ忍耐か

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『うつらうつら移りける辞』#7

『うつらうつら移りける辞』#7

目の下に影を落としながら自己を見つめて風の音に煩う

多数の人が新しい環境になっていく時に桜が咲いている意義は一体なんだったんだろう 美しいことにそれ以上のコンテクストをむやみやたらに見出しすぎていたのかなぁと悲しくなりながら先月の写真を見返している

日常で見慣れる景色が変わっていく度にレイヤーが折り重なっていく 幼く純朴で淀みのない感性が埋没していき,社会性という角質を纏うようになって

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『うつらうつら移りける辞』#6

『うつらうつら移りける辞』#6

薄く肌に触れ続けていたような冷たさが踵を返した

桜が咲いていたという事実すらどこか懐かしく感じてしまう 暗中模索の状態で弦の張りを整えていたような4月だった

コロナ疲れがインテリアの空気に融け込みつつあることをいまだに本能的にしか知覚出来ていない あと7日分くらいは精魂尽きるくらいに頭を回さないとそのフェーズに移れない気がしている

今シーズンは水の粒の群れがニューノーマルの知らせを運

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