見出し画像

誰のための家なのか#25

仕事が終わり、自宅へ向かう。長くはない電車の乗車時間と、駅からの徒歩数分。

職場からは近い方だと思う。だけど、遠い。遠く感じる。仕事がひと段落して帰るとなると全く気が乗らない。

そして気づいてしまった。今の家が気に入っていないことに。

少し考えてみると、この家は当時のパートナーや友達と遊ぶためだけの家だったかもしれない。すなわち誰かを招き入れることを目的とした部屋だったのだ。数年間もそうやって過ごしてきた部屋だから、今からまるっとひとりで楽しむための部屋にするのには一苦労しそうだ。

もう役目を終えたのだろう。引っ越そう。

そんなことに気がついた、帰り道。

***

大切なのは体の些細な反応を見逃さないことだと思う。今回もなんとなく帰る足が重かったことに意識を傾けたことで気がついたと思う。頭では気がつけないことも身体はちゃんと気がついている

2021.10.25.21:29

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?