見出し画像

IoTの時代とロボットの時代(便利さの追求 )

さて、ここからは大きく「これからの未来予想図」について触れていこう。

以前書いた記事に「ロボティクスオートメーションの時代」とあったが、あの話題はいささか「応用」の話であったから、今回は「基礎」を取り扱う。

今回の時代予想で重要なのが、「残された2つの時代フェーズを読む」ということだ。
具体的には、「IoTの時代」と「ロボットの時代」がそれにあたる。

「実現性」と「技術的成熟度」という点において、先に「Iotの時代」を取り上げるのが順当だろう。

まず、Iotの時代から。
われわれの生活の中にIoTが取り込まれているかと言えば、実際のところ技術開発は進んでいるモノの、まだその実現段階には至っていない。

これは、わたくしの私論ではあるが、実質的にIoTを社会の中に取り込むには、「スマートフォン」と「スマートウォッチ」、そして「スマートグラス」の「3つのデバイスの連携」が重要になってくる、と考えている。

詳しくは、また別の機会に。

さて、IoTが社会の中に取り込まれたら、われわれの生活はどのように変わるのだろうか?
これについては、すでに諸説の提案と未来構想(青写真)ができているので、私が語る必要は無い。

具体的には、「スマートシティ」構想などがある、とだけ言及しておく。

IoTが実現された次のフェーズは、一体どのようなものなのであろうか?

ここで登場するのが、「ロボットの時代」という概念である。
すでに先進的な研究では、石黒教授による「アンドロイドの研究」などがあるが、もう少し補足しておく必要がある。

今後、ロボット関連で発達する学問としては、「サイバネティクス(機械生命工学)」「機械倫理工学(ロボット倫理学)」「機械運動工学(バイオメカニクスを取り入れたロボット運動工学)」などがある。
個々に言及すると話が長くなるが、ここで重要なのは、機械生命工学とは「ロボットの自律的な感情・意志・心」の研究を主にする学問であるということだ。

さて、これらの技術が実現される各段階で、われわれにとって重要になってくるのは、「どこまでわれわれの生活が便利になるか?」ということだ。

近年の技術研究で重要になってきた考え方としては、「人間とAIの棲み分け」というテーマがある。
これは、分かりやすく言うと、「機械にできることと人間にできることは違う(機械が全部できるわけではない)」ということだ。

具体例を出すと、「全自動折り畳みマシーン」というものが、つい最近まで開発されていた。

これは、「洗濯機の機能に全自動の折り畳み機能を搭載させよう」というものなのだが、結果は「失敗に終わった」。
おそらく、現在の技術水準では不可能、もしくは設備が大規模化するため、実用的な見通しが立たなかったのだと思う。

さて、それでは、先程の「人間とAIの棲み分け」という点では、今回の技術開発は失敗に終わったが、これが「将来的に不可能なのか?」というと、いささか疑問符がつくと思う。
というのも、IoTの環境整備が進み、ロボット技術が進んだ未来においては、「もしかしたら実現可能な作業」かもしれない、からだ。

具体的には、今のロボットセンシング技術が進み、ロボットの3学(サイバネティクス・ロボット倫理学・ロボット運動工学)が進めば、「もしかしたらロボットが人間の労働を代替できる側面が生まれてくる」かもしれないからだ。

その段階において、先日の記事にあった「ベーシックインカムの実現(ロボティクスオートメーション時代)」が重要になってくる。

残されたテーマとしては、「人間と宇宙の時代」が残っているが、正直いまの段階では、どのように発展するかは、予想がつかない。
ただ将来的には、重要になってくるテーマであることは確かだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?