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好きなマンガの好きな場面 #1

何を書いていいのかわからないので、
とりあえず思い付いた好きなマンガの
好きな場面に関して、適当に脈絡も無く
書いていってみようと思います。

まずはアレだ、私の好きなマンガと言えば
雁屋哲さん原作、花咲アキラさん画の
「美味しんぼ」(知らんがな)
中でも感動回で名高い、コミックス11巻
収録の「トンカツ慕情」コレいってみよう。

渡米して成功した里井という男性、
ひさびさに日本に戻り楽しみにしていた
トンカツを食べるとどうにも違う。
記憶に残っているトンカツには辿り着けなく
どうにかならないかというご相談。

里井さんがまだ日本で働いている若い頃、
仕事の帰り道にチンピラに絡まれ、有り金を
奪われてボコボコにされているところを
助けてくれたのが中橋さん。
中橋さんは自身の料理屋さん
「トンカツ大王」に里井さんを連れて行き、
ケガの手当てをしてくれた上に
自慢のトンカツを振る舞ってくれるという、
人情に溢れたなんとも粋な御仁。
里井さんの記憶に残るトンカツとはまさしく
これであり、トンカツだけではなく
お世話になった中橋ご夫妻にもう一度
会いたいということでもあった。

東西新聞社の情報網を使い、中橋夫妻が
店をだまし取られ、老人福祉施設で
余生を過ごしていることを突き止めた山岡。
さっそく里井さんに報告し、思い出の場所と
いうことで昔のお店にて対面の機会が整う。
「おやじさん!」「立派になって・・・」と
抱き合う里井さんと中橋夫妻の姿を見ると、
何度も見ていますが、毎回
涙腺が崩壊しますね、年を取ると余計に。

ひさしぶりにトンカツを食べさせてよと、
けっこう無茶ぶりをする里井さんに
中橋さんは、ここ使っていいのかい?と
至極ごもっともな返し。
でも、年々悪くなる豚の肉質や、
肉があったとしてもそれ以外に
必要なモノがあるんだよという中橋さんに、
桜島で丹精込めて育てられた黒豚の肉と、
ラードを作るために必要な黒豚の脂身も
どっさり用意する、山岡の念の入れよう。
ここまでの御膳立てであれば何の文句も無く
中橋さんも得意のトンカツ定食を振る舞う。

「ああ、これだ!」と里井さんもご満悦。
「どうだい、少しも腕は
 落ちちゃいないだろう?」
と自信たっぷりの中橋さんに、里井さんは
「安心したよ、これなら
 このお店大丈夫だね?」
キョトンとする中橋さんご夫妻に、
店の看板を確認するよう促す里井さん。
外に出てみると「トンカツ大王」の看板が。
「受け取ってもらえますね?」

マンガ版はもちろんなのだが、
アニメ版のトンカツ慕情も見事の一言。
福祉施設で面会した中橋さんは、
どことなくぼーっとしている感じだけども、
トンカツの調理を始めるやいなや、
「変な油だと切れが悪くて、表面が
 ジトジトしやがって旨くねぇんだ」
とシャッキリポンと覚醒していき、目が
キラキラしだす様子が自然に見て取れる。
この、原作でちょっと足りなかった部分を
アニメで少し補完しているシーンなんかは
アニメを見る楽しみにもなるのでオススメ。

正直、黒豚のいいヤツを毎回仕入れるとか
(それを維持するわけじゃないかもだけど)
大丈夫なのかなと思うところはあるけれど、
素直に感動できる神回と言って良いのでは
ないかと思う次第であります。

ちょっと、あらすじを書いただけの
長すぎる文章になってしまったので、
次からはもう少しあっさりいこうかな。
それでは。


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