No62 利他の心の意味

私は前にも書いたかもしれないが、自分の仕事が世の中から必要なくなる時がきたら、それこそが私が目指す理想の世界だと考えている。
福祉施設をわざわざ名乗るまでもなく、世の中に当たり前に福祉の心が存在するならば、それはとても幸福な世界だと想像するから。
自分にしかできない仕事や役割を探すことはとても良いことではあるけど、一つだけ気を付けないといけないことがあると思っている。
それはそこにしがみつくこと。
自分にしかできないことで利益を得ることは、人よりも早くそのことに気が付いただけのこと。その世界を切り開いたことは素晴らしいけども、それが世の中にとても必要なことなのだとしたら、自分だけができるよりも、沢山の人ができる方がより多くの人を喜ばせることができると思う。
自分の仕事が重要な仕事だと誇りを持つことはとても素敵だし大切だけど、執着するのは違うのかなと思う。
執着するって例えばだけど、病気の治療をする医師や看護師が、この世から病気が無くなったら自分たちの仕事がなくなるから困るという考えを持っていたとしたら、その考えは違うよねって話。
もしそうなったら喜んでその仕事を卒業し、他の仕事を探せばよいと思う。
世の中の大半の人は、利他の心を持ち、世の中が良くなることを純粋に願っていると思う。
そうした中で、足を引っ張っている存在というのも確かに存在していて、そうした人たちの特徴として権利や立場にしがみついているというのがあると思う。ここでは明記しないけど、自分は特別な立場、人より上の立場だと勘違いし偉そうにふんぞり返っている人たちを見かけると、吐き気がする。
そんな姿を、未来ある若者や子どもたちに見せないでくれと切に願う。
自分を大切にすることも利他の心もどちらも同じくらい大切なこと。
毎日ニュースを読みながらそんなことを思った朝。

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