No10 政府のバラマキと生活困窮者

政府のお金配りのニュースを見る度にうんざりするのは、私だけだろうか。そしてそこで言われる生活困窮者だけが、本当に、生活困窮者なのだろうか。その数値内に該当しているとされている世帯の実態と、そこに該当しない(つまり生活困窮者ではない)世帯の生活がそんなにもかけ離れているのだろうか、甚だ疑問に感じる。
政府の発言を見聞きしていると、私が普段目にしている世界とかけ離れた議論がなされていて、本当に同じ国の話をしているのだろうかと感じることがある。私の視野が狭いのか、私が無知すぎるのか、政治家が非現実的な話をしているのか・・・。
私は、生活保護費に関しては、将来的に廃止になれば良いと考えている。これに関してはまたいつか別記事でベーシックインカムについて書こうと考えている。
生活保護を受けている人が悪いとは思わないし、必要なことだとは考えている。しかしごく一部の受給者が生活保護者の印象を悪くしていることは紛れもない事実だと思う。
人は本来、施すことに対してある程度の寛容さを持っているし、社会貢献したいと思って生きている人が殆どだと思う。
困っている人を見過ごせない人達はたくさんいる。
ただしそれには条件があると思う。
それは困っている人の「態度」だ。
人から搾取することばかり得することばかりを考えて、働くことが損のようにふるまう人の態度。生活保護を印籠のように使う人の態度。
そこに「お互い様」の精神はあるのだろうかと考えてしまう。
障害者就労施設では、工賃と呼ばれる少額のお金を貰うために、一生懸命自分のできることを日々頑張っている人たちがいる。
年金だけでは生活ができなくて、最低賃金の時給で働いている高齢者もたくさん見かける。
1円でも10円でも、自分の力で稼いでいる人が、生活保護を受けている人より生活が苦しくて良いはずがないし、馬鹿にされて良いはずがない。
最低限の生活を保障する制度が生活保護ならば、理論的には自分の力で少額であれ稼いでいる人の方が豊かな生活を送れていないとおかしいよね。

ここ数年の政府のバラマキにより、果たして国民の生活が豊かになっただろうか。
ばら撒く人にの周りには、たかりが必ず出現する。
そしてそのばら撒いているお金が、将来自分の首を絞めるとも知らずに、受け取る国民たちがいる。千と千尋の神隠しを思い出すようだ。カオナシから受け取らなかった千尋のように「NO」を政府に突きつける人間でありたいと私は思っている。

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