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ダメージジーンズ

「どうしよう、日付変わってしまう」

思い立ったが吉日の昨日、衝動的にはじめたこのnote。

日記と宣言したが故、やはり毎日投稿しなくてはならないし、かといって昨日に続く第二話を適当に終わらせる訳にもいかない。

悩み、考えた末に出した答えは…

そうです。ダメージジーンズです。

今日は、ダメージジーンズについて書いていきたいと思います。

時は遡り、今年の2月のことです。ちょうどバレンタインデーも終わり、コンビニやドンキで普段買えない高価なチョコが50%OFFで並ぶチョコ好きには鼻血出過ぎて貧血になる、そんな頃です。

朝7時過ぎ。いつものように最寄り駅に向けて歩いていたところ、突然現れました。

推定190センチはある、すごく姿勢よく歩く、紺のチェスターコートにキャメルのマフラーをふわっと緩めに巻いた、日本版パンツェッタ・ジローラモと言っても過言ではないその人は、視界10メートル先の人混みでも際立っていました。

圧倒的なカッコ良さに僕はもうパンツェッタに釘付けになりました。

あと7メートル…

あと5メートル

パンツェッタとの距離がどんどん近まる度に、彼のファッションが気になり、ざわついた。

パンツどんなの履いているんだ?どんな靴なんだ?革靴か?いや、スニーカーで外してる?もう今日はどんなコーディネートなの!!!

イヤホンから流れる、ナンバーガールのsamuraiがまた気持ちを煽る。向井さんも叫んでいる。

あと2メートル…

人混みもの中、微かではあるが、パンツェッタのToday'sコーデがチラ見えした。細身の淡いブルーのジーンズだ!

じゃあ、靴は何で合わせてきたの!!!

その瞬間を見逃すまいと凝視する。一瞬たりとも見逃すものか。

その時…

えっ。

思わず声に出てしまった。

パンチェッタは両膝の穴から出血していたのだ。いや、出血とは断定できない。しかしながら、10メートル前からパンツェッタをウォッチしていた僕には出血をしているに見えた。

もしも僕がサッカーの主審であれば、彼を止めてでもVAR判定とし、スローで膝を確認していたであろう。

そして、出血している膝に絆創膏して、パンチ ツェッタこの傷どうしたんだ?と声をかけていただろう。

道路脇のガードレールに腰掛け、パンチェッタの後ろ姿を追った。彼は真っすぐ南方向に歩いていた。

結局、パンツェッタの靴が革靴かスニーカーか分からない。

あれから、3か月、まだパンツェッタとすれ違っていない。

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