琉球史の天文記事と天文民俗

本noteは、前世紀末に拙HPにおいて公開していた記事の焼き直しである。『球陽』、『琉球王国評定所文書』に現れる天文記事、琉球に伝わる星名、星の民俗などを紹介していく。

1 『球陽』に現れる天文記事

『球陽』(きゅうよう)は、1743年から1745年にかけて琉球王国の正史として編纂された歴史書である。
(Wikipediaより)

本noteにおいては、角川書店発行 球陽研究会編 球陽 読み下し編を使用している。
『球陽』の記事は漢文体ながら『球陽記事』より参照することができる。

『球陽』の中には、中国の史書同様、天文現象が記録されている。総数26でその内訳は日食3、星食1、彗星7、客星3、異星6、怪星1、大星1、火球・隕石3、天に光1である。月食の記録はない。また、惑星については名前すら記録されていない。

第1表 『球陽』中の天文記事一覧

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