「文字の結婚花輪」各節紹介その16

「オンライン・ラマナ・サットサンガ」プログラムAで詠唱されている、「文字の結婚花輪」の概要解説&各節紹介シリーズです。

文字の結婚花輪(Sri Arunachala Akshara Mana Malai)
第55・56・57・58節 

ラマナアシュラムの「タミル・パラヤーナ」で歌われる際には(毎週月曜夕刻)、奇数節を男性・偶数節を女性が合唱するスタイルとなり、リファレイン句は男女一緒に歌います。



  ニン ネリ エリッ テナイ ニーラー キドゥムン
55. Nin-neri erit-tenai nīrā kidumun

           ニン ナル マライ ポリ アルナーチャラー
          Nin-narul mazhai-pozhi Arunāchalā

【柳田訳】
あなたの知識が私を焼き尽くして灰にする前に、あなたの慈悲の雨を私の上に降らせたまえ、ああアルナーチャラ!

【福間訳】
あなたの叡智の炎で私を焼き尽くし、灰と化する前に、慈愛の雨を降り注ぎたまえ。ああ、アルナーチャラ!


  ニーナー ナラッ プリ ニダン カリ マヤマー
56. Nīnā narap-puli nidan-kali mayamā

          ニンド リドゥ ニライ ヤル アルナーチャラー
         Nind-ridu nilaiy-arul Arunāchalā

【柳田訳】
あなたと私(としてのわたしたちの別々の主体性)を破壊するために、私と一体となり、永遠に響き渡る喜びの状態をもって私に恵みをたれたまえ、ああアルナーチャラ!

【福間訳】
「あなた」と「私」という分離を断ち切り、私と結ばれたまえ。そして歓喜とともに私を祝福したまえ。ああ、アルナーチャラ!



  ヌン ヌル ヴナイ ヤーン ヴィン ヌル ナン ニダ
57. Nun-nuru vunai-yān vin-nuru nan-nida

           エン ナライ イル メン アルナーチャラー
         En-nalai iru-mendr’ Arunāchalā

【柳田訳】
いつ湧き起ってくる想念の波がやむのか。いつ私は微細なエーテルよりいっそう微細なあなたに触れるのか、ああアルナーチャラ!(b)

【柳田訳異稿】
(a)いつ私はエーテルのようになって、微細な存在であるあなたに触れ、想念の暴風雨を静めることができるのか、ああアルナーチャラ?

【福間訳】
いつになれば私は虚空のようになって思考の荒波を止め、あなたの霊妙な存在に達せるのか? ああ、アルナーチャラ!


  ヌーライ ヴァリ ヤーッ ペーダイヤ ネン ドラン
58.Nūlari vari-yāp pēdaiya nen-dran

           マーラリ ヴァルッ タル アルナーチャラー
          Mālari varut-tarul Arunāchalā

【柳田訳】
私は学習を怠ったばか者です。あなたが幻想を振り払いたまえ、ああアルナーチャラ!(a)

【柳田訳異稿】
(b)私はあなたに懇願する、私の誤った知識を破壊して下さいと、というのは私には聖典が導いてくれる知識がないのだから、ああアルナーチャラ!

【福間訳】
私は学識のないただの愚か者。わが迷妄を消し去りたまえ。ああ、アルナーチャラ!


繰り返しの句


Aruna chala-Siva Aruna chala-Siva Aruna chala-Siva Aruna chala!
Aruna chala-Siva Aruna chala-Siva Aruna chala-Siva Aruna chala!

アルナーチャラ・シヴァ アルナーチャラ・シヴァ アルナーチャラ・シヴァ アルナーチャラ!

アルナーチャラ・シヴァ アルナーチャラ・シヴァ アルナーチャラ・シヴァ アルナーチャラ!

(このリファレイン句は各節ごとに繰り返して歌われる)





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