「四十頌への補遺」各節紹介 その4

「オンライン・ラマナ・サットサンガ」プログラムFの詠唱用コンテンツとして配信されている、「四十頌への補遺(Ulladu Narpadu Anubandam:ウラドゥ・ナールパドゥ・アヌバンダム)」の概要解説&各節紹介シリーズです。

注)バガヴァーンは補遺の頌のすべてを自分自身で書くことはしなかった。かれが適当なものを見つけたときはそれを用いた。
※印を付している頌は古い聖典からの引用、※印のない頌はバガヴァーンが作ったものである。


【 第10節 】

デーハム ガダ ニガル ジャダ ミダル カハ メヌン ティガー ヴィラダール
Dēham gada-nigar jada-midar kaha-menun tigazh-viladāl

ナーハム ジャダラ ミル トゥイ リニ ティナ ムル ナマ ディヤラール        
Nāham jadala-mil tuyi-lini dina-muru nama-diyalār

コーハム カラ ネヴァン ウラン ウナルン ドゥラ ルラ グハイ ユッレー        
Kōham kara-nevan ulan unarn dula-rula guhai-yullē
  
ソーハム スプラナヴァ ルナ ギリ シヴァ ヴィブ スヤム オリルヴァーン
Sōham spuranava runa-giri siva-vibu suyam-olirvān.


【 柳田訳 】
肉体はポットのように活動力をもたない。肉体は「私という意識」をもたないのだから、また深い眠りの中で肉体が不在のときにもわれわれはなお存在しているのだから、 それは「私」ではありえない。それでは「私である」という感覚をうみだすものは誰か。彼はどこにいるのか。上のように、(探究し) 実現する人びとのハートの洞窟の中で、遍在するアルナーチャラ・シヴァがひとりでに、「それは私である」という意識として光り輝く。


【 第11節 】

ピランダ デヴァン タン ブランマ ムーラッテー
Piranda devan-tan bramma mūlattē
 
ピランダ デヴァ ナー ネンドル ペーニッ ピランダーン
 Piranda-deva nān-endru pēnip — pirandān  
 
アヴァネー ピラン ダー ナヴァ ニダム ニーサン
 Avanē piran-dān ava-nidamu nīsan
 
ナヴァ ナヴァナ ヴァンドリ ナム ナードゥ
 Nava-navana vandri-namu nādu.


【 柳田訳 】
「私はどこに生まれたのか」と探究した後、ブラフマンである彼の源の中に生まれる彼だけが生まれる。彼はたえまなく生まれ、日々新しくなると知れ。彼は至高の賢者である。


【 第12節 】

イリ ヴダル ヤー ネンナル イガン ディドゥガ エン ドルム
Izhi-vudal yān-ennal igan-diduga en-drum   
 
オリヴィ リンバーン タンナイ オーガ アリユム
 Ozhivil inbān-tannai ōrga — azhiyum
  
ウダ ローンバ ロードゥ タナイ オーダ ヴナル ヤール
Uda-lōmba lōdu-tanai ōda-vunal yāru

カダッカ カラーッ プナイ コン ダットル        
Kadakka karāp-punai kon-dattru.


【 柳田訳 】
この忌まわしい肉体が真我である、という考えを放棄せよ。永遠に至福である真我を実現せよ。はかない肉体をかわいがりながら真我を知ろうとすることは、わにを丸太と思い違いして、それに乗って川を渡ろうと試みるようなものだ。

















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