「四十頌への補遺」各節紹介 その5
「オンライン・ラマナ・サットサンガ」プログラムFの詠唱用コンテンツとして配信されている、「四十頌への補遺(Ulladu Narpadu Anubandam:ウラドゥ・ナールパドゥ・アヌバンダム)」の概要解説&各節紹介シリーズです。
注)バガヴァーンは補遺の頌のすべてを自分自身で書くことはしなかった。かれが適当なものを見つけたときはそれを用いた。
※印を付している頌は古い聖典からの引用、※印のない頌はバガヴァーンが作ったものである。
【 第13節 】
ダーナム タヴァム ヴェールヴィ ダル マム ヨーガム バクティ
Dānam tavam-vēlvi dhar-mam yōgam-bhakti
ヴァーナム ポルル シャーンティー ヴァーイマイ アルル モーナ ニライ
Vānam porul-shāntī vāymai arul — mōna-nilai
サーガーマル サーヴァ リヴ サー トゥラヴ ヴィーディン バム
Sāgāmar sāva-rivu sār-turavu vīdin-bam
デーハーンマ バーヴァ マラル テール
Dēhānma bhāva-maral tēr.
【 柳田訳 】
授り物、苦行(タパス)、犠牲、高潔な行動(ダルマ)、自己抑制(ヨーガ)、帰依 (バクティ)、天(意識のひろがり)、実体(存在)、平安、真理、恩寵、沈黙、至上の状態、不死の死、知識、放棄、解放、至福―これらすべては、「私は肉体である」という意識を断ち切ったときにだけあることを知れ。
【 第14節 】
ヴィナイ ユム ヴィバクティ ヴィヨーガ マン ジナナム
Vinai-yum vibhakti viyōga-man jnanam
イナイ ヤヴァイヤール ケンド ラーイン ディダレー ヴィナイ バクティ
Inai-yavaiyār kend-rāin didalē — vinai bhakti
ヨーガ ムナル ヴァーインディ ダナン インドリ アヴァイ エンドル ミルターン
Yōga-munar vāindi-danan indri-avai endru-miltān
アーガ マナレー ウンマイ ヤーム
Āga-manalē unmai yām.
【 柳田訳 】
カルマをもっているのは誰か、ヴィバクティ(帰依の欠如)なのは誰か、ヴィヨーガ(分離)にあるのは誰か、アグニャーナ(無知)なのは誰かを探究することが、カルマ、 クティ、ヨーガ、グニャーナの真の道である。これらのものを何ももたない真我としてとどまること、エゴなしに探究を行うことが本当に真の状態である。
【 第15節 】
サッティ イナール ターミ ヤングン タンマイ ウナ ラーダキラ
Shakti-yināl tāmi-yangun tanmai una-rādakila
シッディ ガナン セーヴァ メナ チェー ティックム ピッタル クーッ
Siddhi-ganan sērva-mena chēsh-tikkum — pittar-kūttu
トゥエンナイ エルッ ピヴィディル エンマッティ テッヴァ レナ
Ennai ezhup-pividil emmatti tevva-rena
チョンナ ムダ ヴァンカ ダイイン ジョードゥ
Chonna-muda vanka-daiyin jōdu.
【 柳田訳 】
自分の生命力を与える力を実現することなく、すべての超自然力の獲得を期待する狂人たちの態度は、「もし私の足を支えてくれるなら敵は何をすることができるだろうか」と言った不具の男の話を思い出させる。
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