「四十頌への補遺」概要解説・各節紹介

「オンライン・ラマナ・サットサンガ」プログラムFの詠唱用コンテンツとして配信されている、「四十頌への補遺(Ulladu Narpadu Anubandam:ウラドゥ・ナールパドゥ・アヌバンダム)」の概要解説&各節紹介シリーズです。

「四十頌からなる実在」の中から、カヴィヤカンタ・ガナパティ・ムニは祈願のスタンザとして二つを選択した。そこでバガヴァーンは四十連を完成するためさらに二連の詩を書いた。

若干のスタンザはサンスクリット語から翻訳されたが、帰依者たちが四十頌のすべてがオリジナルであることを望んだので、それらは除かれ、そのかわりに新しいスタンザが書かれた。すべての頌が一つの詩を形づくるよう連続した順序に整理された。

後に第二の四十頌からなる補遺が付け加えられた。

バガヴァーンは著者であることに無関心だったので、かれはそれらの補遺の頌のすべてを自分自身で書くことはしなかった。かれが適当なものを見つけたときはそれを用いた。それは殆んどサンスクリット語からの翻訳であり、そうでない場合にはかれが作った。

最初の四十頌から除かれた頌は、補遺に含まれている。かれがより古い出典から取ってきた頌※印を付して紹介しています。


「四十頌への補遺」の翻訳テキストは、「柳田訳」のみとなります。


【 第1節 】


サッ ティナ カッ ティナー チャー バガルン チャー バガラ
Sat-tina kat-tinār chār-bagalun chār-bagala

チッ タッティン チャーブ チダイ ユメー チッタ チャー
Chit-tattin chārbu chidai-yumē — chitta-chārbu

ブアットラー アライ ヴィラディル アッ ラー ジーヴァン ムクティ    
Attrār alai-viladil att-rār jīvan-mukti

ペッ トラー アヴァル イナッカム ペーン
Pet-trār avar-inakkam pēn.


【 柳田訳 】
※  賢者と交わることによって(物質的なものへの)執着は取り除かれる。これが取り除かれたとき、心の執着もまた消滅する。心の執着を除去した人びとは、不動のそれと一つになる。彼らは生存中にさえ解脱者となる。賢者との交わりを求めよ。



【 第2節 】

サードゥ ラヴ サーラ ヴラーン チャー テリヴィ チャーラッ タル
Sādu-ravu sāra-vulān chār-telivi chārat-tal
 
エードゥ パラマーム パダ ミン ゲイドゥモー オードゥ マドゥ
 Ēdu-paramām pada-min geidumō — ōdu-madu

ボーダ ガナー ヌー ポルラー プンニ ヤッター ピンヌ モル      
Bhōda-ganā nūr-porulār punni-yattāl pinnu-moru  

サーダ ガッター チャーラ ヴォナ タール      
Sāda-gattār chāra vona-dāl.


【 柳田訳 】
※  賢者との交わりとたえざる内面への熟考によって達成されるべきその至高の状態は、(単なる)博識な師によって、また聖典の意味(を理解すること)によって、また功徳やその他の手段によっては獲得されえない。



【 第3節 】

サードゥッ カル アーヴァー サガ ヴァーサ ナン ニナール
Sāduk-kal āvār saga-vāsa nan-nināl
 
エードゥッ カー ミンニ ヤマム エッラー ムン メーダッカ
 Ēduk-kām inni-yamam ellā-mum — mēdakka    

タン テンドラル マールダン ターン ヴィーサヴェー ヴィシリ
Tan-tendral mārudan tān-vīsavē visiri 

コンデンナ カーリ ヤムニー クール
Kondenna kāri-yamnī kūru.


【 柳田訳 】
※  もし人が賢者と交わるならば、すべてのこれらの訓練の方法の必要がどこにあるだろうか。南からの心地よいそよ風が吹いているとき、まさか扇風機を使うどんな必要があるだろうか。













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