「四十頌への補遺」各節紹介 その11
「オンライン・ラマナ・サットサンガ」プログラムFの詠唱用コンテンツとして配信されている、「四十頌への補遺(Ulladu Narpadu Anubandam:ウラドゥ・ナールパドゥ・アヌバンダム)」の概要解説&各節紹介シリーズです。
注)バガヴァーンは補遺の頌のすべてを自分自身で書くことはしなかった。かれが適当なものを見つけたときはそれを用いた。
※印を付している頌は古い聖典からの引用、※印のない頌はバガヴァーンが作ったものである。
【 第31節 】
ヴァンディトゥイル ヴァーヌッ カヴ ヴァンディ チェラル ニットラ ロドゥ
Vandi-tuyil vānuk-kav vandi-chelal nittra-lodu
ヴァンディ タニ ユットリ ドゥタン マーヌメー ヴァンディヤーム
Vandi-tani yuttri-dutan mānumē — vandiyām
ウナ ヴダ ルッレー ウラング メイ ジニャニッ クム
Una-vuda lullē urangu-mei jnanik-kum
アーナ トリル ニシュタイ ウラッカム
Āna-tozhil nishtai urakkam.
【 柳田訳 】
荷馬車の中で眠っている人にとって、荷馬車が動いているのも、止まっているのも、 置き去りにされているのも同じである。(同様に)粗大身の内部で眠っている真実の賢者にとって、活動、観想、眠りは(同じ)である。
【 第32節 】
ナナヴ カナヴ トゥイル ナードゥ ヴァー カッパール
Nanavu kanavu-tuyil nādu-vār kappāl
ナナヴ トゥイル トゥリヤ ナーマットゥ エヌマ
Nanavu tuyir-turiya nāmattu — enuma
トゥリ ヤマデー ウラダール トーンドル ムーン ドリン ドラル
Turi-yamadē uladār tōndru-mūn drin-dral
トゥリヤ アティータン トゥニ
Turiya atītan tuni.
【 柳田訳 】
目覚め、夢見、眠りの状態を経験する人びとの手の届く範囲を越えて、トゥリーヤ(文字通りの意味で「第四位」、先験的体験を意味する)として知られる目覚めた眠りの状態がある。その状態だけが実在するのだから、現れているその他の三つの状態は実在しないのだから、トゥリーヤはそれ自身(トゥリーヤを越えたトゥリーヤティタ)であることを 知れ。
【 第33節 】
サンジタ アーガミ ヤンガル チャーラーヴァー ジナーニッ クー
Sanjita āgami-yangal chārāvā jnānik-kūzh
ヴィンジュ メナル ヴェーットラー ケー ヴィック ヴィラム ブン チョッラーム
Vinju-menal vēttrār-kēl vikku-vilam — bun-chollām
バルター ポーイ カイマイ ユラーッ パッティニ エンジャー ダドゥポール
Bartā-pōi kaimai-yuṛāp pattini enjā-dadupōl
カルッ ターポー ムーヴィ ナイユン カーン
Kart-tāpō mūvi-naiyun kān.
【 柳田訳 】
※ 賢者は過去の行動により蓄積されたカルマ(サンチタ)と現在つくられつつあるカルマ(アーガーミ)から免れるが、現世において結果が現れるべきカルマ(プラーラブダ)には従う、と人が言うならば、それは、そのことについて質問する他人を満足させるためだけのものにすぎない。ある男の妻は誰一人として彼の死後未亡人とならないで残るものがないように、行為者がいなくなれば三つの形のカルマはどれ一つ生き残るものはないと知れ。
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