「四十頌への補遺」各節紹介 その6

「オンライン・ラマナ・サットサンガ」プログラムFの詠唱用コンテンツとして配信されている、「四十頌への補遺(Ulladu Narpadu Anubandam:ウラドゥ・ナールパドゥ・アヌバンダム)」の概要解説&各節紹介シリーズです。

注)バガヴァーンは補遺の頌のすべてを自分自身で書くことはしなかった。かれが適当なものを見つけたときはそれを用いた。
※印を付している頌は古い聖典からの引用、※印のない頌はバガヴァーンが作ったものである。


【 第16節 】

チッタッ ティン シャーンティ ヤデー シッダマー ムクティ エニル
Chittat-tin shānti-yadē siddhamā mukti-enil
  
チッタッ ティン セイガイ インドリ シッディヤ シッディ カリル
Chittat-tin seigai-yindri siddhiya — siddhi-kalil
  
チッタン チェー ヴァレンガン チッタ カラッ カンティール
Chittan-chēr varengan chitta kalak-kantīr
  
ムクティ スカン トーイヴァール モリ
Mukti-sukan tōyvār mozhi.


【 柳田訳 】
解放において心の平安は恒久的なものである。それゆえ、心の活動なしに獲得されえない超自然力にその心をつなぎとめられている人びとが、どのようにして、心の活動の停止である解放の至福を達成することができるだろうか。



【 第17節 】

ブーパラン ターンガ イライ ポーリ ユイル ターンガ ラドゥ
Bhūparan tānga-yirai pōli-yuyir tānga-ladu   
  
ゴープラン ターンギ ユル コーラ ニカーン マーバ ランコル
Gōpuran tāngi-yuru kōra-nikān — māba-rankol
  
ヴァンディ セル ヴァーンス マイヤイ ヴァンディヴァイ ヤードゥ タライ
Vandi-selu vānsu-maiyai vandivai yādu-talai
  
コンドゥ ナリ コンダ デヴァル コードゥ
Kondu-nali konda-devar kōdu.


【 柳田訳 】
主は世界の重荷に耐える。重荷に耐えているように考えているにせの真我は、(寺院の塔の頂上にあって)それを支えているように見える、にっこり笑っている彫刻の人物のようなものである。もし車で旅をしている人が彼の荷物をとにかくそれを運んでくれる車の中に置くかわりに、彼自身が苦痛に耐えながら自分の頭の上にのせて運んでいるならば、それは誰の責任なのだろうか。



【 第18節 】

イル ムライ ナドゥ マール パディ ヴァイル イダン メル
Iru-mulai nadu-mār padi-vayir idan-mel
  
イル ム ポル ルラ ニラム パラ イヴァッ トルル
Iru-mu poru-lula niram-pala ivat-trul
 
オル ポルル アーンバラ ルンベナ ヴッレー
 Oru-porul āmbala rumbena vullē
  
イル ヴィラル ヴァラッテー イルッ パドゥム イダヤム
Iru-viral valattē irup-padum idayam.


【 柳田訳 】
※  二つの乳房のあいだの胸郭の下と腹部の上に、異なった色の六つのセンターがある。それらの中の一つは内側がすいれんの芽に似ていて、指幅二本だけ右に位置している。これが(霊的な)ハートである。


















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