「雑頌」集紹介その3

「ラマナ・マハルシの言葉」(東方出版刊・柳田侃訳)で紹介されている各種「雑稿集」の概要解説紹介シリーズです。

ここから紹介していく頌は、ラマナアシュラムでの「夕べのパラヤーナ」では歌われていないため、原文は掲示していない&「オンライン・ラマナ・サットサンガ」のコンテンツには編成されていませんが、全てラマナが書かれた頌ですのでご参考までに。

文章は全て柳田侃先生によるものです。


「雑頌」 (3)バガヴァーンの誕生日の祝典についての頌


バガヴァーンは1879年12月29日に生まれた。 しかし、かれの誕生日はタミル (太陽)暦によって、月が恒星プナルヴァースに宿るダヌルマーサの日に祝われる。西暦によれば、この日は12月——1月の間に到来する。それはアーシュラムでの大きな年々の祝祭のひとつであったし、今もなおそうである。しかしながら、それを祝うことがはじめて提案されたとき、バガヴァーンは反対し、次のような詩を作った。しかし、弟子たちがそれを祝うことをはじめたのであった。


「誕生日を祝いたいと思うあなたは、まずあなたの生誕がどこから来たかを探求しなさい。人の真の誕生日は、彼が生と死を超越したそれ——永遠の存在の中に入るときなのだ。少なくとも人は自分の誕生日に、この世界(サムサーラ)の中に入ることを嘆き悲しむべきだ。それに大喜びし、それを祝うことは、死体を大いに喜びそれを飾りたてるようなものだ。人の真我を探求し真我に没入すること、それが知恵というものだ」。

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