「シュリ・アルナーチャラへの五連の詩」各節紹介 その3

「オンライン・ラマナ・サットサンガ」プログラムCで詠唱されている、「シュリ・アルナーチャラへの五連の詩(アルナーチャラ・パンチャラートナ)」の概要解説&各節紹介シリーズです。


第3節

アハ ムカマー ランダ アマラ マディ タンナー
Aha-mukamā randa amala-madi tannāl

   アハミドゥ ター ネンゲル メン ドラーインデー アハヴ ルヴァイ
   Ahamidu-tān engezhu-men drāindē ― ahavu-ruvai

ナンガ リンドゥ ムンニー ナディ ポールン オーユメー
Nanga-rindu munnīr nadi-pōlum ōyumē

   ウンカン アルナー チャラネー ヨー
   Unkan-Arunā chalanē yōr.


【柳田訳】
「私」という意識がどこに生ずるかを捜し求めて、乱れない心で内面に向かう人は、真我を実現し、そして大海に合流するときの川のようにあなたの中に安息する、ああアルナーチャラ!



【福間訳】
静かな心で内面に向かい、「私」という意識がどこから現れるかを探求する人は、真我を実現し、大海に流れ込む川のように、あなたの中に安らぐ。
ああ、アルナーチャラ!


【注記解説】(ガナパティ・シャーストリーによる

 この頌は探求者や求道者によって真理が追求されるグニャーナ・マールガ、知識の道に関係している。それは真我実現への三つあるいは四つの道のなかの一つである。これらは、グニャーナの道、ヨーガの道、バクティの道、カルマの道である。

 すべての水の貯水所である大海は、蒸発し、雲が形づくられ、そして雨が降る。 雨は、形づくられるや否や休むことなく流れる川をつくり出す。いわば、あたかも 大海に流れ込んだ後はじめてその源を見出し、休息するような水路のもとである川 を。同様に、ハートから発する個我は、安息することなくしきりにそれ自身の源を見出そうとする。その道筋は、ハートの中への「エゴ」の足跡である。 






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