「シュリ・アルナーチャラへの五連の詩」概要解説・各節紹介

「オンライン・ラマナ・サットサンガ」プログラムCで詠唱されている、「シュリ・アルナーチャラへの五連の詩(アルナーチャラ・パンチャラートナ)」の概要解説&各節紹介シリーズです。


始めに

ラマナご自身がアルナーチャラへ捧げる賛歌として書かれた詩全5作品をまとめたものが、

「アルナーチャラへの五つの賛歌」(Five Hymns to Arunachala)
と呼ばれる作品群です。

この「五つ」とは、

1・「文字の結婚花輪」 
2・「九つへの宝石の首飾り」
3・「シュリ・アルナーチャラへの十一の頌」
4・「シュリ・アルナーチャラへの八連の詩」
5・「シュリ・アルナーチャラへの五連の詩」

であり(以上いずれも「柳田訳」による表記、「福間訳」では微妙に異なる)、「オンライン・ラマナ・サットサンガ」ではプログラムAにて1・「文字の結婚花輪」の詠唱動画を配信すると共に、このNOTEでも「概要解説&各節紹介」を掲載していますが、


今回はプログラムCで「詠唱動画」として配信している5・「シュリ・アルナーチャラへの五連の詩」の「概要解説&各節紹介」のシリーズです。

「五連の詩」概要解説

 第五番目の賛歌、『アルナーチャラ・パンチャラートナ』は、最初の四つとは異なった性質をもっている。

バガヴァーンの一人の従者であった偉大なサンスクリットの詩人であり帰依者であるガナパティ・シャーストリーは、バガヴァーンにサンスクリット語で詩を書くよう要請した。

バガヴァーンは笑いながら、私はサンスクリット語を殆んど知らないし、サンスクリットの韻律を全く知らない、と答えた。しかしシャーストリーは韻律をかれに説明し、その要求を繰返した。

そこでバガヴァーンは五つのスタンザをもつ一つの詩を作った。二つのスタンザは一日で、三つのスタンザは次の日に。それらはすべて完全無 欠なサンスクリット語であった。

それは実現への異なった道についての隠密な記述であり、 それゆえ翻訳とともに注釈が含められている。この賛歌は毎日、ヴェーダ・パラヤーナのときに吟唱されている。

~柳田侃翻訳 「ラマナ・マハルシの言葉」96年東方出版刊より


実際にラマナアシュラムの日課として、この「五つの賛歌」は夕方の「タミル・パラヤーナ」の時間に、月曜~金曜日の「ラストナンバー」として歌われているだけに信奉者にとっては大変馴染み深い詩であり、同時に「一日の終わり」の行事ともなります。

次回からはこの「五つの賛歌」各節の、

「ローマナイズド・タミル文」「日本語かな振り文」「柳田訳文」「福間訳文」「注釈」

を一回ごとに1節づつ紹介していきます・・・ので、詠唱の際の参考にして下さい。

原則として「毎週木曜」更新予定です。



注記

残りの2・3・4については、プログラムCラストの「観想動画」の中で翻訳テキストのみを掲載して紹介していますが、今回のシリーズ終了後にこれらもNOTE上で「概要解説&各節紹介)を展開し、最終的には5作品全てについて掲載する予定です。


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