「四十頌への補遺」各節紹介 その10

「オンライン・ラマナ・サットサンガ」プログラムFの詠唱用コンテンツとして配信されている、「四十頌への補遺(Ulladu Narpadu Anubandam:ウラドゥ・ナールパドゥ・アヌバンダム)」の概要解説&各節紹介シリーズです。

注)バガヴァーンは補遺の頌のすべてを自分自身で書くことはしなかった。かれが適当なものを見つけたときはそれを用いた。
※印を付している頌は古い聖典からの引用、※印のない頌はバガヴァーンが作ったものである。


【 第28節 】

アリ ヴンマイ ニシュタ ナー マーンマ ヴィッター ヴァーン
Ari-vunmai nishta-nām ānma vittā-vān
  
アリヴァー プラン チェットラー ナー ターン アリ ヴァンギ
Arivār pulan-chettrā nār-tān — ari-vangi
  
ヤーヴァ ナリ ヴァーン グリサ ターン カーラ カーラ ナヴァン
Yāva-nari vān-gulisa tān-kāla kāla-navan  
  
チャーヴィ ナイマーイ ヴィーラ ネナ チャーットル
Chāvi-naimāi vīra-nena chāttru.


【 柳田訳 】
※  真我の知識によって真理の中に確立され、その知識によって(五つの)感覚器官の潜在印象を消滅させたものが、知識の火であり、知識の稲妻の所持者であり、時間の破壊者であり、死を克服した英雄であると宣言せよ。



【 第29節 】

タットゥヴァン カンダ ヴァルク ターメー ヴァラルム オリ
Tattuvan kanda-varku tāmē valarum-oli
  
ブッディ ヴァル ヴム ヴァサンタム ポナ ドゥメー イッタ ライイル
Buddhi-valu vum-vasantam pona-dumē — itta-raiyil
  
タル ヴァラ ガーディ サカラ グナン ガルン
Taru-vazha gādi sakala gunan-galun
  
チェーラ ヴィランガ レナ レール
Chēra vilanga-lena tēr.

【 柳田訳 】
※  春の訪れに伴って、美その他の特徴が地上を飾るように、真理を実現した人びとの中に照明、知性、強さが自然に展開することを知れ。



【 第30節 】

セーイマイ ユラン チェンドル カダイ ケーッパー ポル ヴァーダナイ ガル
Sēimai-yulan chendru-kadai kētpār-pol vādanai-gal
  
テーイ マナン チェイドゥン チェイヤーデー アヴァイガル トーイマナン チェイ
Tēi-manan cheidun-cheiyādē avaigal — tōimanan-cheidu
  
ドゥインドレ ヌン チェイ ダデー インガサイ ヴァットルン カナヴィル
Indre-nun chei-dadē ingasai-vattrun kanavil
  
クンドレーリ ヴィールヴァー クリ
Kundrēri vīzhvār kuzhi.


【 柳田訳 】
※  その潜在印象(ヴァーサナ)が消滅させられた心は、たとえ行動を行っているときにさえ活動に従事していない。それはうわの空で話を聴いている人びとのようだ。潜在印象がいっぱい詰まった心は、たとえ行動を行っていないときでさえ活動に従事している。それは静かに(眠りの中に)横たわっているあいだ、夢の中で丘に上り穴に落ちる人のようだ。






















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