理想と現実対処の2段構えで考える

(1)

川崎の登戸でスクールバスを待っていた小学生ら18名を刃物で襲い、2名が死亡する事件が起こった。加害者はその後、自分の首を刺して自殺した。

実に痛ましい。

この事件に関して、自殺するなら1人ですべきで将来のある子供を巻き込むな、という意見とそうやって罪なきものを巻き込もうとする疎外感を持つ者がいない社会にすべきだという意見がある。

確かに後者のような社会にしていくことが理想的だと思う。

でも、それはいつ実現するのだろうか。それが実現するまでどれだけの罪なき命が奪われ、彼らの心に癒えることのない深い傷がつけられるのだろうか。

僕が思うに、この問題は後者のように長期的には精神衛生的な社会政策で捉えながらも、目の前の現実に対処するために短期・中期的には防衛の問題と捉えるべきと考える。

その担い手としては警察が対処するのが理想だが、国家予算の関係上対処するには限界があろうかと思う。

そこで、ウチのような民間警備を利用すればいいと思う。
子供の登下校に同伴するという形で。

民間警備は権限こそないが、監督官庁が公安委員会ということもあり、他業種と比べ警察との連携が出来ている。
また初動対応に関する教育も法律で義務化されている。
あとボランティアの方と比べると、服装等の見せる警備という面で抑止力にもなると思う。

完全に防衛することは出来ないかもしれないが、被害の発生を減らしたり、抑止することには効果的だろうと思う(将来的には警備員への権限付与は考慮すべきと思う)。


(2)

これから外国人労働者が増えれば、今まで当たり前だった安全が当たり前でなくなっていく可能性がある。

もう他の国同様、水だけでなく、安全もただではないという認識が必要じゃないかと思う。

その中で私たちには、原則的に悪いことは悪いという認識がまず先にあって、でもこんなことをした背景にはこんな社会事情があるよね。だからよいよい社会にしましょう的な地に足のついた常識的な考えが今までより強く求められるんだと思う。

間違っても悪いことを想定したら悪いことが起こる、みたいな言霊的発想はリスク管理の中に入れるべきではない。

それはもはら無邪気を通り越して害悪そのものだと思う。

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