ピンチはチャンスの裏返し

「ピンチはチャンスの裏返し」という言葉を耳にすることがある。すなわち現在危機的状況におかれていても角度を変えて見たり、見方を変えることでそれがチャンスと捉えることができる、そんな意味だと理解している。

 ピンチもチャンスも現在の状態から変化をするという意味では一緒である。多くの人は変わらないこと、安定を望む傾向がある。楽だし、心配する必要がないから。でも変わらなければ成長もない。そういう意味でピンチはある意味成長の契機なのかもしれない、それをチャンスに変えることができれば…。

 現在警備業界は人手不足というピンチをむかえている。この国の労働人口減に加え、警備業も含めた3Kといわれる職種に従事する人の割合が減っているためだ。もちろん自社もその例外ではない。その結果、会社を畳む業者も増えている。

 ただだからといって警備の需要も落ちているわけではない。むしろ東京オリンピック・アベノミクスによる公共工事増、テロ・凶悪事件の増加により警備に対する需要は増えている。

 業界の人手不足というピンチを自社なりに解決できれば業務拡大のチャンスにつながる。

 今、とある大企業の依頼もあり新たな営業所の設置を企画している。これは人手不足によって生まれたチャンスといえる。これをモノにできるかどうかはこれからの頑張りと工夫次第である。おそらく短期的には紹介に頼らざるをえない。ただ今後もこういった依頼が来た時、人を確保するためにはもっと根本的な、安心して働ける環境を整える必要があるのではないか。そのことが離職率の低下にもつながると思う。もちろんお金との相談にはなるが…。

 現在、年間契約している施設の一部で働いている隊員の支払方法を日給月給から固定給に切り替える最中である。この試みは自社の財務にとっては正直つらい。社長や自分の給料はさがることになる。でもこれによって隊員は今より安心して日々の業務に励むことができる。仕事を探している方に対するアピールにもつながる。そういう意味でこの試みの実現は効果的な雇用対策といえる。

これもすべて本物の警備の実現のため。ぜひ成し遂げたいですね。

 

 

 

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