個人やロボットでなくチームで警備する意味
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警備員は注意力が命。
とはいえ、警備員も人である以上、ミスをする場合もある。
でも、仕事で警備を引き受けている以上、それによってお客様にご迷惑をかけることは許されない。
だからお客様にご迷惑をかけないように隊員のミスをカバーし合う体制を取ればいい。
その観点から、自社でいえば、例えば鍵のかけ忘れや防犯上の重要な見落としを防ぐために開閉館管理業務も兼ねた巡回を一日中複数回行っている。
(ちなみに開閉館管理業務とは主に施設内の扉を閉める施錠や開ける解錠を行う業務のことである。)
また、1人現場の場合は、監視役も兼ねた巡察を送ったり、定期的なミーティングで勘違いをフォローし合う体制をとる。
こういった業務を手動で行うのか、設備管理業者と共同しながら自動で行うのかは、施設の規模や性質を考えながら決めていく。
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でもこの話をすると必ずそんなの全部自動でやればいいじゃないかという意見が出てくる。
確かに冒頭で述べた人間の注意力は不確か。
また今のAIカメラの進化は著しい。
である以上、その意見も一理あると思う。
でも、今のところは人間の方が適していると思う。
例えば、一律にどこどこを何時に自動施錠するプログラムを考え、実施したところで、施設の性質によっては緊急的なお客様や業者の出入りに対応しなければいけない場合がある。
また、防犯・防災上、臨機応変に対応しなければいけない場合に扉を解錠する判断がはたして機械やAIに出来るのかという問題もある。
そもそも異常を察知し、対応を判断する力は白と黒を見分けるほど単純なものじゃない。
逆にそれが出来る汎用型AIが進化して低価格で供給された時、自分達の人的警備の仕事はいらなくなる可能性が現実化する。
(まあ、その場合でも、はたして汎用型AIに人間のような柔軟性やユーザーを納得させるコミュニケーション能力があるのか疑問ではある。
また、施設一つとってもいろんな形があるので先の話になるとは思うが。)
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だから個人の注意力に依存せず、単純な判別作業を監視カメラやAI機器で行い、柔軟な対応ができるチーム体制をお客様に提供する警備が当面の理想的な施設警備と考えていくべき。
そのために、その警備に必要な現場に即した教育とチーム内のコミュニケーションを促進させることが必要だと思う。
つまり理想の警備を経営層や現場リーダーが隊員に示し、それをチームで行うための組織化を図る。
警備業務と経営・組織作りがリンクすると考える理由がここにもある。
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