「笑ゥせぇるすまん」につけ込まれないために
1. 昨日の夜、YouTubeで「笑ゥせぇるすまん」をずーと見ていた。主人公達の有する隠れた心理や欲望を笑ゥせぇるすまんこと喪黒福造が暴走させ、彼らをとんでもない方向に向かわせる…。
少年時代、このアニメを見た時、幼いながらもいいようのない恐怖を抱いたもの。だがおっさんになった今、その怖さがなくなるどころかよりリアルに感じられるようになった。
経営者という職業に従事しているので余計そう感じるのかもしれない。
2. 経営者という職業は会社の代表者として、いつも自分や従業員、それに取引先の欲や時に奥深い心理と対峙しなければならない職業。そこで武器になっていくのは自社内部とその外部を客観視する視点。
そのための有効なツールがSWOT分析。
会社内部の経営資源の強み(Strength)や弱み(Weakness)と外部環境の機会(Opportunity)、脅威(Threat)といった要素に着目し、自社内外の環境を客観視する分析するツールでそれぞれの頭文字をとってSWOT分析といわれる。
この分析でよくいわれるのが中小企業の場合は強みに着目すべきということ。
今のようなモノが行き渡った社会では、むしろ苦手なところを直して平均化を図るより、いいところを伸ばして違いを強調する方が有効だとされる。
実際、苦手なところを直すにはいろんな意味で経営資源が必要になるし。
そして、経営資源の豊富な大企業と違い、中小企業はヒト・モノ・カネ全般が不足している状況。
とするならば、中小企業である自社としては、外部環境を踏まえながら自社が有する強みをいかした戦略を策定し、実行していかなければならない。
喪黒福造は主人公達が有する劣等感につけ込み、その心理をあおる事で、彼らを破滅の方向に導くこともよくある。
自社がそうならないためには、自らの持つ強みをしっかり認識した上で、ないものねだりよりもあるものを生かして勝負する観点が必要になると思う。
それができれば福造のドーンに負けない体質となろう(笑)。
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