「おいしい」会社
1. おしるこをおいしくするには適度の塩が必要だが、量を間違えると不味くなる。その塩梅が大切だ。
経営の神様、松下幸之助氏が著書「物の見方考え方」の中でそのようなことをおっしゃっていた。
社会が健全なものになるにはルールや規律一色ではダメで少しの遊びや自由も必要。
なぜなら社会を構成する人間という存在がそういうものだから。
でも遊びや自由ばかりでルールや規律がおろそかにされると社会が乱れ、「不味い」ものになってしまう。
2. 警備業の組織についても同じだと思う。
ルール・規律は大事だがそれ一辺倒では組織が硬直的になり、つまらない職場になるから多少の遊びなり自由が必要。
でも遊び・自由が行き過ぎれば、隊員が一人親方化し、自分ルールを作り、組織がめちゃくちゃになってしまう。
それではお客様にいいサービスを提供できない。
例えば、隊員が同じ会社なのに着ている制服もバラバラで誘導も我流。連携も全くとれていない。言葉遣いもため口だったらどうだろう?
はじめは面白がる人も多いと思うが、やがてその方々は思うだろう、「この人達で大丈夫だろうか」と。
警備の場合は不安感をお客様に与えた時点で大きなマイナス。
もちろんこれは警備会社の場合であって、職種や担当業務によってはもっと自由でいい仕事もたくさんあると思う。
逆に例えば自衛隊や警察といったように警備業以上に規律が求められている仕事もある。
要は自分たちが担っている仕事なり役割にしたがって、自由と規律のバランスが決まるということだろう。
3. そんな思いで必死で社長仕事を勤め、はや1年が過ぎた。
今日の隊長会議は従業員意識調査の分析発表。
従業員にとってこの会社が「おいしい」ものになったかどうか隊長方から意見を聞けるのが楽しみだ。
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