泉前明石市長の考えに触れる

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一応、自分も明石市民ということで泉前明石市長と識者逹との鼎談集「子供が増えた!」を読んだ。

いろんな論点、いろんな意見があったので一概に言えないが、今の時代は企業誘致、大型開発、ニュータウン構想と言った大規模な開発型発想よりも、妊婦や子連れや高齢者、障害者も含め、小規模でも生活者重視の発想の時代なんだなあと思った。

その流れを泉前市長が上手く掴んで、明石の現状に合った政策を生み出したのは流石だと思った。

具体的には産業の部分は梅田や神戸に任せ、勤務者とその家族が気兼ねなく子育てできる環境にフォーカスするという2人目の子供が産みやすい自治体にしていく発想。

それに加えて、犯罪被害者をケアしながら犯罪加害者の社会復帰を促進させたり、LGBTといった少数者をも取り込んでいくインクルーシブな自治体にしていく発想。

結果として地元の商店街を活性化させ、若い世帯を増した手腕はさすがだと思った。

個人的には駅前の図書館はありがたい。面積を4倍にしたこともり、広々とした空間で明るい内装なので快適で居心地がいい。
しかも蔵書量もいままでの2倍もあるので、探している本はもちろん、面白い本に出会う確率も高い。
場所的にも駅前なので食事や仕事の合間に軽く立ち寄れるのがいい。

この図書館一つだけでも生活者の目線で建てられていることが分かる。

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こういった自治体内の生活者を大切にする考えは今の従業員重視という企業の在り方にも通じると思った。

大企業じゃなくても華やかな業種じゃなくても、働く人に優しい組織環境を作り、安心して働いてもらうことで、離職率を減らし、人手不足を解消する。
それがサービスの質の向上のためのモチベーションアップの動機付けになり、お客様に評価していただける会社になれる。

そんなことを泉前市長の考えに触れながら感じた。

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