まずはパシッと!

現場に入ると隊員の気持ちがよくわかります。

例えば病院警備・駐車場警備での立哨(りっしょう)業務。
正面玄関や職員出入口付近であいさつを行うなどして不審者の警戒・監視にあたる業務のことです。
その目的は防犯です(その裏には職員や施設利用者にあいさつを行うことによる好感度アップという隠れた目的があるがそれは置いといて(笑))。

その業務であいさつをする中でたいがいの人は普通に返してくれます。
でも中にはあからさまに無視をする人やまれに嘲笑する人もいる。〝あぁっ、未だにこの仕事を低く見ている人もいるんだ…〟警備員であることに悲しみを覚える瞬間です😢。

でもそういう時、〝相手に無視されようと馬鹿にされようと今この瞬間相手の様子を伺いつつ心を込めて頭を下げたことで自分は顧客の利益に、もっと言えば社会に貢献をした。それは誇るべきことだ〟と考えるようにしてます。

仕事自体に貴賎はないと思います。
なぜなら世の中である仕事が存在し続けているということは社会の人々がその仕事に意味を認めている、すなわち需要があるからです。
むしろ国の財政悪化や昨今のテロや凶悪事件の多発による体感治安の悪化を考えると今後、国民の安全・安心を守り続けるためには警察による警備では足りず、民間レベルの警備の需要は今以上に高まってくると思います。
警備業は国家・国民に貢献する誇りある仕事なのです。

ただ貴賎があるとすればそれは仕事自体でなく仕事への貢献度なり取り組む姿勢であると思います。
警備って日常生活の中では一見見えにくいですから評価されにくい宿命を背負っていると思う。
なので冒頭場面のように無視されたり、嘲笑されたりと軽く見る人も世の中には少なからず存在するのでしょう。
でもそこなんですよ。
そこで〝どうせ俺たちなんて…〟と思えば仕事に対する意欲も落ち、すべてがいい加減になり、もっぱら関心事が待遇ばかりになる。その様を見た取引先も警備をより軽く見るようになり、文字通り会計上の雑費としかみなくなる。価格競争による負のスパイラルの始まりです。
でもそこで〝どうせ俺たちなんて…〟と思わず〝いつかみんなは分かってくれる。少なくとも見る人は見てくれる〟と信じ、真面目に勤務に励めば、それ自体が取引先の好感につながりますし、いざという時にやることやれば警備に高い評価をしてくださるわけです。そうなると契約更新の際には警備会社側の値上げの提案に耳を傾けてくれる。それが利益率の増加につながり、ひいては隊員の待遇改善につながる。最終的には社会における警備のあり方、世間での警備の見られ方も変わると思うのです。

警備の場合は勤務姿勢がすごく重要なんです。

だから〝不平不満を言う前にパシッとやろうぜ、パシッと!〟そう自分に言い聞かせながら率先して上記のように馬鹿にされても気合い入れて日々の仕事に取り組んでます😊。

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