大切なのは「調理」

 昔何かの番組で秋元康氏がいい仕事をするための心構えとして料理の話を例に出して「手元にいい食材がなくても例えば自宅の冷蔵庫にあるような普通の食材でも美味しい料理ができる。大切なのは調理なのだ」ということを言っていた。なるほどと凄く納得したことを覚えている。

 仕事に入り込みすぎるとついつい弊社に足りないもの、上手く行かない事に目がいって凹んでしまうものだ。「あぁ、もっと会社の意向を踏まえてくれる人がいたら、もっと飲み込みのいい人材がいたら、もっと向上心のある人がいたら、もっと交渉力のある人材がいれば…。」

 でもそんなこといくら言っても問題は解決しない。要は「本物の警備」という美味しい料理を作ってそれなりのお金をお客様からいただくために冷蔵庫の中にある八鹿警備隊員という食材ならぬ人材をどう調理するのかが重要なんだろうと思う。サービス内容を変えるのか、社員教育を徹底するのか、社員のモチベーションを上げる工夫を考えるのか、方法は様々だけど、とにかく無い物ねだりをしている場合じゃないと思う。資本力がそんなにない弊社にかつての巨人軍みたいないい人材を集める余裕はない。

 もちろんいい人材は喉から手が出る程ほしいけど今弊社に必要なのは調理する工夫だと思う。でもそれがとても難しいんだなあ。

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