ディズニーという「究極の差別化」

 この前、中企大時代の友人の結婚式に招待されました。場所は東京ディズニーリゾートが運営するミラコスタというホテル。

 ミッキーマウス他ディズニーキャラクター勢揃いのメルヘン溢れる式でした。彼の花嫁の大のディズニー好き(特にダッフィーが好きらしい)が高じてこのホテルを結婚会場にしたとのこと。彼女とは何回か会って話したことがあるけど、特にオリエンタルランドの関係者というわけではないし、素直で感じのいい普通の女性というのが率直な感想。

 そんな普通の女性が結婚という人生最良の一時を高額のお金を払ってでも共に過ごしたいと思わせるディズニーの世界観はすごいと思いました。

 正直自分はお金を払ってまでディズニーの世界を味わいたいと思わないし、男性の自分だけでなくそんな女性の方も多いと思います。

 彼女のように好きな人はとことん嵌るし、そうじゃない人も多い。そんな意味でイメージに独自性があり、かつ金銭的価値に変えることができている。本当の意味でサービスの差別化が出来ていると思いました。

 それに見たところ、ディズニーリゾートの従業員は本当に楽しそうに仕事をしています。ただアルバイトが多いらしく、待遇もよいという話もあまり聞きません。にもかかわらず、こんなに楽しそうに仕事をしているということはきっと従業員の多くがディズニーのファンなのかもしれません。待遇では捉えられないプライスレスな価値をお客様だけでなく従業員にも提供している。理屈では分からない宗教的な世界に通じるというか。

 ひょっとしたらサービスの差別化を極めた先にあるのは宗教なのかもしれません。そういえば儲けるという漢字を分解すると信者とも読めますね。

結果としてリピーターを多く生み出す世界観のあるサービス。自社をそんなサービスを提供できる警備会社にできればなぁ。


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