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「いま、ここ」

ドラマ化されるということで先日、久々に本棚から引っ張り出して「嫌われる勇気」を読んだ。
この本は心理学者アドラーの考えを哲学者と青年の対話形式で記述されたものである。

人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである。その悩みによる劣等感は主観的な解釈の問題である。置かれている現状と向き合い、回りの評価に必要以上に捉われず、でも回りを信頼して、彼らのために社会のために自分のできることを一生懸命考え、実行することが大切なのである。
決して「どうせ自分なんてあのとき失敗したから目的なんて達成できないんだ」みたいな見せかけの因果律に囚われ、過去に固執してはいけない。未来は変えられる。大切なのは「いま、ここ」で何を考え、どう生きるのかであると…。そんな内容だったと思う。それなりに共感できた。


中企大時代、ゼミの先生が「田路さんは司法試験失敗の過去から逃げている。確かに田路さんは司法試験には失敗した。でも受験のために長年にわたって法律の勉強をしてきたこともまた事実。それは経営者になった時に必ず役に立つ。別に弁護士や法律家だけが法律を必要としているわけではない。
だから今田路さんがやるべきことは司法試験失敗を引きずって法律から目を反らすことじゃなく、今の法律知識や理論を本物の警備実現という目的のために生かすように勉学を続けることだ」みたいなことをおしゃっていた。まさに先生のおっしゃったことはアドラーの主張そのものだったと思う。

卒業後、宅建もとった。この資格がそのまま実務に生きているわけではない。でも実務に入ってから法律がリアルに感じられる場面があることもまた事実。なのでこういった資格を活用してゆっくりでもいいので法律の勉強は続けていこうと思う。

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