面白さを見出す面黒さ
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面白いという言葉があるのなら面黒いという言葉はないものか。
ある時、ふとそんなことを思いついた。
そこで面黒いという言葉をネットで調べてみた。
面黒いとは、コトバンクによればつまらないという意味の他に面白いをしゃれていった言葉という意味もある。
語源由来辞典によれば、つまらない意味の面黒いは俳句や川柳で使われ、面白いをしゃれていった意味で使う面黒いは近世江戸の通人や職人が使ったという。
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同じ面黒いという意味も公家文化の京都と町人文化の江戸ではその意味合いが違う。
ここからは自分の推測だが、後者の面黒さは渋くなりがちな日常の中に面白みを見出す意味があるのではないか。
とすると警備業の面黒さは後者の意味に近いと思う。
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真剣に警備業に従事する者は職人に近い。
当然いいことばかりでなく、うまくいかず、苦虫を噛む場面も多い。
でもその中に面白みを見つけることでより深い楽しみをそこに見出し、道を究めていく喜びに密かに浸る。
今、好きを仕事に的な文脈が強い。それはそれで素晴らしいとは思う。
でも本当に好きを仕事にするには、当然好きという主観をお客様に買ってもらう次元にまで昇華しなければいけない。
入り口としては入りやすいが、結局、好きでないのに仕事を始めた人と結果的には求められるものは変わらない。
(逆に好きだから始めたのに、現実のつらさによって嫌いになって辞めてしまう人が多いのが今の世の中。それはある意味で可哀想だと思う。
個人的には好きは趣味で自分の人生を深めたり、気の置けない仲間達との親睦を深めるツールにしておく方が充実した生活を送れる気がするのだが…。)
であるならたとえ好きで始めた仕事でなくても自社の隊員達には今の仕事に面白さを見出す面黒さを感じてもらいながら本物の警備道に邁進していただきたいと思う。
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