オーデンとの出会い
Leap before you look
W.H.Auden
The sense of danger must not disappear
The way is certainly both short and steep,
However gradual it looks from here;
Look if you like,but you will have to leap.
見る前に跳べ
W.H.オーデン
危険の感覚をなくしてはいけない。
たとえここからはどんなに穏やかに見えようと
君の行く道は嶮しくそそり立っている。
見たいなら見るがいい、でも君は跳ばなければならない。
この詩と出会ったのは中小企業大学校東京校経営後継者コースの大島ゼミの課題図書の中の1冊「友よ」(執行草舟著)を読んでいる時でした。
この頃まだ司法試験受験に失敗した過去から脱却することができず、会社を継ぐかどうか決めかねている時期でした。
人は失敗して初めて勇気・挑戦の意味を知る。イケイケドンドンな気持ちはある意味、若さの特権で何かを変えることは出来るかもしれません。
でもそんなのは勇気でもなければそれに基づく行動も挑戦とはいえません。
大切なのはリスクを知り尽くす。失敗する怖さから目を背けない。その上で目の前の向かい風を睨みつけながら、一歩一歩前に進む。
この詩を読んだ時、自分の中で何かが変わった。理屈じゃないし、それが何なのか未だに分かりません。
でも経営後継者としての覚悟が決まった瞬間であったことは確信を持っていえます。
これは自分で見いだす主観的な感覚だから人にはなかなか伝えられません。
詩って時に人の人生を変える凄さがあるんだなあ。
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