環境に適応させる

1. 腸内細菌の中でフィルミクテス門という私たちを太らせる性質を持つ細菌群がある。
これまで人類が度々飢餓に苦しんできたことから、それに対処するために栄養素をより多く吸収するこの細菌を腸に住まわてきた経緯がある。
でも今の先進国において、この菌が国民の肥満化の一因を担っていると医学博士の藤田紘一郎氏は言う。

当初生存のために良しとされたものが、環境の変化で健康を害するものとされる。

2.(1) これは何も人間の体だけでなく法律といったルールや組織のシステム等企業経営を取り巻く様々なものにも言える。

外部環境が変われば、当然組織にまつわるルールやスタイルも変わる。

でもその中にあっても組織が目指す目的は基本的に変えるべきでない。
そのためにも今のルールを目的と現状に調和する形にカスタマイズしなければいけない。

先の例で言えば、生存という目的のため、栄養が不足する外部環境から栄養過多の外部環境になった際に、フィルミクテス門を減らすことで腸内環境を整えるように。

(2) 警備業の環境が変われば当然組織の在り方も変えなきゃいけない。

例えばこの前、外部環境の変化に対応する形で自社の給与・人事制度である警備マイスター制度を改正した。

でも目的である本物の警備の追求は変えてはいけない。
よほどのことがないかぎりは…。

そのへんのさじ加減が警備業経営者たる自分にこれから求められることだと思う。

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