Suenaga / すえなが

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最近の記事

ただ、それを「知っている」という強み

最近、「RANGE 知識の幅が最強の武器になる」という本を読んでいます。 この本のテーマは、早いうちから専門特化で学ぶよりも、ゆっくりと広く様々なことを経験し、学んでいくことこそが人の強みになる、というもの。 幼少期から一つのことを極め、ほぼ全ての時間を費やすことが成功への鉄則、という主張を疑問視しています。 専門性への憧れというか、専門特化で輝いている人達を見ると、自分は何もできていないようでどこか劣等感を抱いてしまう。そんなジェネラリスト的な人に勇気を与える一冊だと

    • 無駄な努力をしない、という努力

      「エフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化する」を読みました。 書店などでよく見かけるのと評価も高かったのでどんなものかと思い購入。ちなみに翔泳社のITエンジニア本大賞にもビジネス部門でベスト10入りしてました。 エフォートレス思考=努力を要しない思考 というものですが、負荷の高い現代における生き方を考えるというテーマは、先日読んだ「限りある時間の使い方」にも通ずるものがあるように感じました。 ともすれば私たちは、すぐに忙しさに飲み込まれ、気付かぬうちに肉体や精

      • 忙しい人のためのDX白書2023

        2023年2月9日、IPAよりDX白書2023が公開されました。前回の2021年版から約1年半を経て、現在の日本のDXの取り組みや課題に関する調査を取りまとめた最新版となっています。 今回も大ボリュームの内容となっているため、忙しい人のために前回同様簡単にまとめた記事を書いてみようと思います。 ▼2021年度版のまとめ。IT教育関連を中心にまとめていますが、今回は全体を簡単に解説することにしました。 全体像をつかむならエクゼクティブサマリーを読もう 今回公開されたDX白

        • 自分用のフレームワークやフォーマットをつくる

          ビジネスの分野には多種多様なフレームワークやフォーマットなどの「型」が溢れていますが、自分が取り組む状況に対して適切なものがなかったり、ちょっと合わないんだよな…と思ったことはないでしょうか。 汎用性が高く、歴史の深い、愛されてきたフレームワークや、フォーマット達。私も業務の中で使わせてもらっている一方で、最近は自分が使うためだけのフレームを自作することがあります。 自作する、と言っても学んだことをベースに自分なりにルールを決めているようなものです。 例えば最近だと、メ

        ただ、それを「知っている」という強み

          言語のように、声に出して定着させる

          紙のメモ、Evernote、Notionと、時代によって使うツールは変化してきたものの、「記録する」ことはずっと続けていることの一つだ。 元来考えてから行動する性格なので、まずは考えを書いて整理し、自分の中に落とし込んでから計画を立てたり、誰かに相談をしたりするのが仕事でも王道のパターンである。 記録するという行為は、誰かに見せる時も役立つのはもちろんだけど、自分の頭の中にその物事を定着させるという目的で行うことが多い。 日々、さまざまな出来事や考えと直面していくと、覚

          言語のように、声に出して定着させる

          500文字(くらい)note

          2023年、明けましておめでとうございます。 少し前まで師走に牙を剥かれて、この数年で一番忙しい年末を送っていました。 さすがにここ数日はゆっくり時間も取れたので、22年の振り返りや、来年の目標はどうしようかなど、しっかり考える時間が取ることができました。年末年始に感謝… 色々と目標はあるのですが、その一つが「発信」です。これまでもちまちまとnoteやTwitterを更新したりしてきましたが、noteはどうしてもボリュームが多くなりがちで気合いを入れる必要があったり、かと

          500文字(くらい)note

          営業職の人こそ、他社の営業を受けてみてほしい

          今の職場で、私はびっくりするくらいに何でも屋として働いている。例えば、営業、マーケティング、企画、資料制作、最近では組織開発の領域にまで手を伸ばし始めていて、どれがメインの仕事なんだろう、と自分でも迷う時がある。 一応、今の会社には営業職として入社したので、ひと通り営業としての経験はしてきたつもりだ。なんなら、今でも何件かお客さんを持っていたりする。 学生時代の就職活動中は「営業やだ。スーツ着たくない。」としきりに言っていたのに、わずか数年後には営業として東京の街中を歩き

          営業職の人こそ、他社の営業を受けてみてほしい

          “ダサい”表現という魔物

          「このデザイン、ダサいな」 色々なデザインの周りで、こんな直接的な表現ではなくても、同じような意味の言葉を見聞きする。 ここで言うデザインとは、単に見かけの話ではなく、UI/UX、システムの機能、Webサイト、テキストにいたるまで…人が目にするさまざまな場所の表現や設計のことを指している。 確かに私自身も、それが他人が作ったものなのか、自分が作ったものかに関わらず、そう感じてしまったことは少なからずある。 自戒も込めて思うのは、”ダサい”という言葉は、物事を簡単に済ませ

          “ダサい”表現という魔物

          続けるなら、戻れないように

          今年の3月からジムに通っていて、パーソナルトレーニングを契約していた。 通い出したきっかけはもう思い出せないけれど、在宅勤務が増えていくほど腹部の贅沢なお肉が増えていくという、綺麗な比例関係に悩まされていたところに、駅前でチラシをもらったとか、そんなところだった気がする。 太ったということもあるだろうけれど、生活全体において疲れることが増えたのにも不安を感じていた。なんだか朝だるい、仕事していると腰が痛い、肌の調子が悪い。細かい疲労がさらにストレスになって、悪影響を及ぼし

          続けるなら、戻れないように

          忙しい人のためのDX白書 - IT教育を中心に

          こんにちは。久しぶりの投稿となりましたが、先日公開された「DX白書」を見て、個人的にとても参考になったのと、仕事上関わりが深いIT教育関連のことで考えることも多かったので、備忘録的に残しておこうと思います。 DX白書の無償公開2021年10月、IPA(情報処理推進機構)より「DX白書」が公開されました。 この記事では「IPA:DX白書2021 日米比較調査にみるDXの戦略、人材、技術」より引用等を行っています これまでIPAはIT人材やAIなどに関する技術動向をまとめた

          忙しい人のためのDX白書 - IT教育を中心に

          "つながる"とは何だろう、という話

          "あなたはネットで知らない人と話したことがあるだろうか?" と、今誰かに聞いてみたら、おそらく「ある」と答える人が大半になるのではないかと思う。そういう僕も、もちろん、ある。 ただ、これは曖昧な質問だ。話す、という定義は何なのか回答者に委ねているから、おそらくSNSでちらっとやりとりしたくらいでも「ある」と答える人もいるだろう。逆に、親密になってよくDMやチャットをしたり、最近で言えばTwitterのSpacesや、Clubhouseなんかで音声のやりとりをした経験から答

          "つながる"とは何だろう、という話

          ローソンがとった「町の」本屋という選択:荒野にダムをつくるマーケティング

          少し前のことになるけれど、ネットニュースを眺めていたらローソンが本屋を立ち上げるという話が出てきて、なぜ今・・・?と思った。  どうやら日本出版販売と連携したようで、書店を併設した店舗を展開するらしい。1号店が埼玉県の狭山市と言うのも「どうして狭山」と思いつつ、併設扱いとはいえコンビニに9000タイトル置くというのも驚きだった。 記事を読み進めていくと、このタイミングで本屋を展開した背景って何なのだろう?とか、数年前には本が売れなくなってきていると聞いた気がするけど、そも

          ローソンがとった「町の」本屋という選択:荒野にダムをつくるマーケティング

          悲しみの中にある、背凭れのような優しさを探して - 人生を支えてくれた物語たち

          まだ私が中学生で地元に住んでいた頃、家の近くには図書館があった。 いわゆる地域のこじんまりとした図書館で、我が家から歩いて5分もかからないこともあって、その頃の私は毎週のように通い、借りた本を返してはまた借りて…と繰り返していたことを覚えている。 地元を離れて東京で暮らしている今となっては、図書館はすっかり身近なものではなくなってしまった。 今住んでいる地域にも、歩いて少し行ったところに同じような図書館はあるけれど、怠惰な社会人となった今では足を運ぶことも滅多になくなって

          悲しみの中にある、背凭れのような優しさを探して - 人生を支えてくれた物語たち