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2019年、年の瀬。

昨年は雨の匂い、うまれる、虹、って感じで、
今年はもっと動、息吹。風のはじまりに耳を澄ませ目を凝らし、行き交うものに想いを馳せた一年だった。

半径五メートルくらいの古今東西のきみたちがみんなかっこよくて、憧れで、この歳になってやっと認めるけどジェラシーで。
この十年、それからたかだか三十年の歴史の総てがハイライトでいとおしい、真から。

別れについて考えつづけた、
感じ続けた一年でもあった。

引きずるっていみではなく、明日へ連れてゆく、感覚だしテーマだ。

語弊があるかもしれないけれど、
わたし(ぼく)は、人生を、あなた(きみ)と、まっすぐお別れすることに費やすのかもしれない。

出逢った瞬間からずっと、
左様ならは一等の愛言葉なんだ。

そうして、
ひとの惜別の刻も、
エゴでも、大切に、誠実に、いままで以上に、みつめていたい、とおもった。

来年、まだ、風の渦中。みえない。けど、風吹きすぎて咲き誇る花が好きで、斯くあらんと、誓い未満に約束する。煙。ものがたり。ことばを、育む。

左様なら。
有難う。
あなたのさいわいを真から祈ることを、
自身に赦すことをゆるしてね。

2019.12.31

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