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#インディーポップ

再生

米コロラド州デンバーの夫婦デュオの新譜は傑作の予感。

Tennisはアライナ・ライリーとパトリック・ライリーからなる夫婦デュオです。70年代のポップミュージックに影響を受けて音色は今時のベッドルームポップやシンセポップな味付けでバランス感覚が素晴らしいユニットです。 彼らの3年ぶりのアルバム「Swimmer」が2月14日リリースされ、先行シングルとして「Runner」そして「Need Your Love」のMVが公開されています。 「Need Your Love」が本当に素晴らしく、2020年の世界にカーペンターズが復活したかのような仕上がりです。彼らの持ち味である70年代王道ポップのメロディラインの美しさが最大限に発揮され、また絶妙な転調が最高に気持ち良い。これは発売前にしてアルバムは最高傑作なのでは?と期待が上がりますね。

60年代サウンドのリバイバル?

最近海外のインディーを聴いていて面白いなぁと思っているのが、ローファイヒップホップの人たちがボサノヴァや60年代ソフトロックのエッセンスを取り込んでいる事です。 CucoのBossa No Séはタイトルずばりボサノヴァを取り込み、アルバムでは他の曲も60年サイケ感を上手くいかしたサウンドメイキングをしています。今やロサンゼルスのミレニアム世代を代表するcucoが仕掛けることで、ここからさらにこの手のサウンドが人気になっていく気がします。 MyKeyも60年代のソフトなス

カナダはオンタリオの18歳Mileenaはウイスパーボイスが魅力のパステルR&B。

カナダのオンタリオ州ミシサガで活動するMileenaは2018年の夏にLook at Me e.p.をリリースしました。R&Bマナーにインディーポップ的なメロディや音色が乗るそれは正に求めていたパステルR&Bなのかもしれません。ビデオまでもアイスクリームカラーのパステルトーンです。 Spotifyでは先述のe.p.の他ボーカルで他ユニットへ参加した曲も聴けます。

Pastel R&Bのプレイリストを作ってみました。

何となく昨年末からの僕の好きな音楽モードはこんな感じで、思いつくままにSpotifyでプレイリストをつくってみました。 ちなみにヘッドカバーはイラストレーターakira muraccoさんの提唱するパステルキュビズムです。イラストや音楽、色んなものにパステル来てますね!

Sophie Meiersが初のセルフプロデュースによる作品をリリース。

Clairoと並び10代のガールズベッドルームポップシーンの中心的存在で、今までも数々のプロデューサーやミュージシャンとのコラボで作品を発表してきたソフィー・マイヤーズ。サウンドプロデュースからアートワークまで全てセルフプロデュースによる新作がリリースされた。今まで以上にソフィーのメロディと歌が活かされていて個人的にはとても大好きです。 彼女のバンドも組まれ初のライブツアーも今月から始まるようで、今後ますますサウンドがどう変化していくか楽しみですね。

アトランタのSSWフェイ・ウェブスターはヒップホップマナーで美しいフォークを奏でる。

今年はパステルR&Bを推していきたいと思っていますが、早速良い感じの曲に当たりました。アトランタのフェイ・ウェブスターは現在21歳のSSW。元々アトランタのヒップホップシーンの中で影響受けたり、写真家としても活動するそう。メロウなサウンドと甘いメロディがたまらないですね。

今年はパステルR&Bを注目したいですね。

あけましておめでとうございます。今年も遅筆ながらぼちぼち更新していきますのでよろしくお願いいたします。 さて、タイトルですが、パステルR&BはLAのシンガーDenyahによる造語。ブラックミュージックなのにインディーポップ感があり、ボーダレスでキュートな音楽の事を指すように自分は捉えている。とりあえず彼女のeasy babyを聴いてみてください。アステラッド・ジルベルトのウイスパーボッサを今のR&Bトレンドなサウンドでやっているような印象で、まさにパステルR&Bなのです。今

Mega Shinnosukeは次世代のポップシーン注目の福岡の高校生。

福岡の現役高校生Mega Shinnosukeがソロとして初のCD作品「momo」を発表した。このnoteでも10代の音楽を何度か取り上げているけれども、このセルフプロデュースによる作品はちょっとやばいなと思う。ポップスとしての楽曲の強さ、バンドサウンドとしての格好良さ、センス高すぎませんか? またこの曲にはTempalayのAAAMYYYもコーラスとして参加しているということだ。今夏発表されたTempalay の「どうしよう」は個人的に2018年の日本の音楽を代表する曲だ

カナダのMUNYAはフレンチの香りがするアンニュイなインディーポップ

MUUYAはカナダのJosianne Boivinのソロユニット。Spotifyでは今年に入ってすでに4枚のシングルを出しています。フランスのエレクトロユニットVendredi sur MerのLa Femme à la Peau Bleueからインスピレーションを受けたというHotel Delmanoは浮遊感のあるシンセとフレンチポップの香りがするメロディの組み合わせでノックアウト。最高です。本人曰く“ニュー・シンセ・フォーク”ということらしいですが、硬質さとモダンさを抜い

10代の音楽が面白いことになっている。

以前から何度か書いているのだけど、ここのところ10代の中高生がつくる音楽がとても面白いことになっている気がする。10代だからという将来性があるよね、ということでもなく単純に現時点での作品として良いものが多いと言うこと。 今回取り上げている人たちは自分たちの音楽ルーツに明確で、サウンドプロダクションに対してかなり意識的であるという点で選んでみました。作詞作曲だけではなく録音物としてどうだというプロセスにより興味があるという点でもはや学生だからどうのこうのなレベルではないのです