"コロナ自殺”についての独り言・・

飲食店で働く私。そこで一緒に働くおじさんバイトとの会話の記録。

そのおじさんは、50代半ばで飲食店アルバイトを掛け持ちして生活しております。ですが、最近”コロナ”の影響でシフトは削られ、生活は苦しい状態だと、会うたびに言っていました。

そんなおじさんは、ちょっとオカルト好き。いつも私にコロナは細菌兵器だとか言って、話をしてくれていました。

そんな、おじさんは最近、仕事がなくて生活できないといつも言っております。暗くならないように話題を変えようとしますが、話題はコロナにいつも戻ります。

「失業率が1%増えれば、日本では3000人の自殺者が出る!」

今日はそのフレーズを何度も聞きました。本当かどうかはわかりませんが、おじさんはその3000人の内の一人になると言って、聞く耳を持ちません。。


そんなこと言われたって、暗くなるだけやん!って心の中で思いますが、本当にアルバイトで生活苦しい人は、そうなるのかもしれないとも思います。

おじさんが何度も言うフレーズの真偽には興味も湧かず、早く話が終わらんかなとは心の中で思っていました。


「○○線の電車に飛び込むから、ニュースで見た時は笑ってくれよ」


「○○線じゃなくて、□□線にしてくれ。その電車、俺使ってるから、おじさん轢くのは気分が悪い」


なんだよ。ちょっとおじさん・・元気じゃねーか!


少しの間、沈黙の空気が流れ、私は畳みかけます!!


”この前、久々にテレビ見て、ニュースで感動した話があるねん。そのニュースで特集されていたのは、顔出しの60代男性。その男性は20年も前に仕事がなくなって、20年間日雇いで生き続けたんや。”

”何がニュースになるって、その男性、ネットカフェを利用し続けて生活してたみたいやけど、コロナの影響で、ネットカフェから追い出されたんやって。コロナの影響で、寝るとこもなくなって、当然日雇いの仕事もなくなって、生活できひん。みたいなことをテレビで言ってたわ。”

”俺はそれを見て、感動してん!失業率が1%上昇して、自殺者が3000人増えるんやろ。その自殺者はたかだか1回仕事なくなっただけで、自殺すんねん。逆にこの男性は、20年前に仕事なくなって、そこから20年何とか生き抜いて、ほんで、今回のコロナのせいで、寝るとこまでなくなってん。それでも、こうしてテレビの前で、どないしよ、って言ってるねんで。生命力高すぎやわ、この男性!20年って相当長い年月やで!!”

”俺はこの男性のことを尊敬するし、男性のような強さを真似したい。”


おじさんはそこから、黙ってくれて、私はゆっくり休憩をとることが出来ました。

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