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マリッジストーリー/ノア・バームバック
お互いの良いところをたくさんあげられる。どうして好きになったのか、どうして愛してたのか、その理由はわかっていて、一緒にいたくない理由よりも一緒にいたい理由の方が多いのに、でも一緒にいたら自分が自分じゃいられなくなる。お互いを愛していて、だからこそその愛を完璧なままにしようと、自分たちをすり減らしてしまうから。
だから弁護士を雇い、彼らは離れて生きる未来のためにその愛した過去達を使おうとする。そんな
パーティで女の子に話しかけるには/ジョン・キャメロン・ミッチェル
ありがとう、ジョンキャメロンミッチェル。自由なき日々への反逆。個性を尊重するコロニーでありながら、規則の中で生きなければならなかったザンが自由を謳うその姿は、間違いなくパンクだ。
エンと共に飛び出し、自分の身で多くのことを体験して、感じて、エンと通じ合い、自由を手にしたザンは、宇宙人達の心臓になった。どこへだって行ける出入り口に。自由を得たことで失ったものはある、これから色んなものを失うかもしれ
Wonder/スティーブン・チョボスキー
人生は辛いことが多い。もしかしたら幸せなことよりも。その中で、誰かに親切にするのって勇気が必要で、とても難しいことかもしれない。だけど、人と違う顔を持つオギーと勇気を持って向き合うことで、自分と向き合い始める人たち。そうして自分でも知らなかった、気づこうとしなかった自分の中にある醜いところであったり、素晴らしいところ、そして忘れていたことを見つけ始める。自分の顔は自分では見えないように、自分の強さ
もっとみるフランケンウィニー/ティム・バートン
私の家は犬を3匹飼っていた。
みんな、天国に行ってしまった。だから愛犬を生き返らそうとするヴィクターの気持ちはとてもよくわかる。もしも生き返って、また自分のところに来てくれたら。ヴィクターはその思いを実現させ、愛犬スパーキーを蘇らせる。継ぎ接ぎだらけ、首にはボルトが刺さっているけれど元気一杯で可愛いままのスパーキー。けれどビクターにとってはそうでも、他の人間にとっては「フランケンシュタイン」。死か