バンクシーの新作がロンドンに登場!環境破壊の訴えか
バンクシーの新作がロンドン北部で見つかり話題になっています。
発見されたのは3月17日。翌日バンクシーの公式サイトに写真が掲載され、正式な「バンクシー作品」だと判明しました。
環境破壊がテーマ?
映像にあるように、裸の木の後ろに緑の絵の具をぶちまけた作品です。離れて見ると葉が生い茂った木になるという、だまし絵のような仕掛けになっています。
本来なら葉を茂らせているはずの季節に、枝がむき出しになっている木を見て、ちょっとしたイタズラというかサプライズを思いついたのでしょうか。
地元の評議会によると、手前にあるのは樹齢40-50年の桜の木で、腐敗や菌類被害で健康状態が悪いようです。
「環境破壊を訴えているのでは?」という意見もありますが、当のバンクシーは今のところノーコメント。バンクシーは基本的に作品について多くを語らず、解釈を見る人にゆだねています。
地元の人たちの反応は?
BBCによると、地元の人たちはバンクシー作品を歓迎し、とても喜んでいる様子。
作品が描かれた地区は、公営住宅があるところで、あまり裕福ではないようです。それが急に注目を浴びることになって、住民もワクワクしているのかもしれません。
バンクシーの作品はどうなる?
バンクシーの作品はオークションで高額取引されたりしますが、壁に描かれたストリートアートの場合どうなるのでしょうか?
過去にはこんな事例があります。
公的に保護される
建物のオーナーが所有する
誤って撤去される
何者かに持ち去られる
「一体誰のもの?」というのが、バンクシー作品につきまとう問題なのです。
昨年12月に南ロンドンの路上で発見されたバンクシー作品は、すぐに盗まれてしまいました。
標識という持ち去りやすい形だったせいもあるかも? 一応、犯人として2人捕まったのですが、作品は見つかっていません。
今回の作品は、前に生えている木がないと意味がわからなくなってしまいますし、壁ごと剥がすにしても大きいですから、なかなか盗まれなそうではあります。
建物は入居者募集中の空き家とのこと。バンクシー作品という付加価値がつくことで、市場価格が急騰することもありますから、このあとのゆくえが気になります。
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