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2024年3月SNSで絡まなくてよかった話題/絡みたかった話題

 前回書いたように2024年初頭からSNS離れをしているわけですが、3ヶ月でちょっとよくない影響も出てきたので、そのあたりのことも書きたいと思います。

絡まなくてよかった話題

  • メジャーリーガー通訳のスポーツ賭博:みんな世界的な選手を好きだろうし、有能な選手を国士(国の中での立派な人物、というほうの意味)であるとしておきたいのはわかるが、気持ちと犯罪の事実に迫ることは全く別の話なので、その境目は堅持していきたい。
    ところで、まったく流通していないのに、選手の奥さんの元彼がハメ撮りをしてそうな風貌というまったくもっての偏見に基づいた憶測から、ハメ撮りが流通してることになってるのほんとうにインターネットはめちゃくちゃだなって思いました。

  • 文化庁による反AIパブコメ晒し:バカがピーチクパーチク言ってっぞ、って感じで、「知的基盤のレベル合わせができていない」の名コメントとともに心地のいい晒しだったんだけれども、最近は「反AI VS 反反AI」という感じで怪獣バトルみたいになっているのがこの界隈。反AIは気持ちはわかるが「気持ち」以上でも以下でもないんだよな。関わるだけ無駄。使いたい人は使えばよいし、その出力物が剽窃や侵害物なら世に出た段階で法の裁きに遭うという従来の運用で何がまずいんだ?
    反AIで「そうはならんやろ」という論の投稿が流れてくるたびにブロックしてやろうとプロフを見に行くとすでにブロックしてることが頻発してて、過去の俺すごいと思うとともに、リポスト(リツイート)なんかでブロック貫通してくるX(Twitter)の仕様をなんとかしてほしい。

  • プリキュアの公式絵に勝手にAI作画であると決めつけて特攻してた件:反AIこんなのばっか。挙げ句、AIじゃないならイラストレーターの名前を出せ、下手くそ、と。アホか。

  • 映画館と車椅子の話:自分は仕事で福祉の範疇にふれることがあるのでこういった件にSNSで放言するというのは危険行為なんだけれども。公共と個人の線引きはどうやったって侃々諤々になるよ。ただ、活動家じみた行動では信用を得られないという世の中になってきたとは思う。無視されないためにどう声を上げたらいいのかの話をしはじめると、SNSでは例の「支援を欲している人は、支援をしたくなる顔をしていない」といういずれ支援される側に回ることも想像できない傲慢な思想にすぐ行き着いてしまうと思う。それを別け隔てなく進めるのが福祉であるので、SNSでやりあったって、参考にはなるが解決にはならんよ。

  • クレカ会社による言葉狩り:表現の自由と、民間のプラットフォーム上で何が狩られてしまう行為なのかという話は別だからなー。同人誌販売ECサイトとクレカ会社に「公器たれ」を望むのは無理筋だと思っている。もちろん、資本主義の論理で覆せるならいいけど、世界中の決済規模から考えたらそんなに巨大な市場でもないし、ましてや衰退していく島国の淫靡な趣味たちなわけでしょう。
    守ろうと思ったら、たぶんもうそういうプラットフォーム依存ではなくて、紙に印刷して手売りするのをどれだけ守っていくかみたいなことを今からちゃんとやる、ということが文化の保護と継承に繋がるのだと思う。

  • 「情緒が安定している女」の話題:こういうのはキーワード見ただけで触れないが吉。

  • VTuberと歌い手の争議:おVにはロクなのがいないというイメージの筆頭格がこれ。

  • 女の子がずんだもんお嬢様をイメージした服装でディズニーランドへ行ったことを投稿したら、四方八方から芋だのなんだのと言われた事象:単なるいじめ。

  • 「琴線に触れる」と「逆鱗に触れる」の混同の件から、アホが簡単な表現を使えばいいじゃんと言い始めた件:この世の地獄。

  • 切符を失くした人が領収証で再発行できないことをデジタル化の後進であると愚痴った件:物体があるものって、領収証から再発行できたらおかしいでしょ。

  • 円谷英明氏と思われる人物が過去ウルトラマンや特撮関連の資料をオークションサイトに流しているという話題:『ウルトラマンが泣いている』そのもの。

  • 画像につけるALTテキストの正しい使い方:おまえらHTMLでIMAGEタグにalt属性つけるところからやり直せ! ていうか、パワポは画像を貼ると勝手にALTテキストをつけてくれるが、そういうふうにならんもんかね。

  • 「伏線の収」と「設定の陳」と「真相の明」は違うよねという話題:それぞれ別のものだが、十把一絡げで「伏線回収!」ってはしゃぐクソオタクの「!」に含まれる「ドヤァ」が嫌いなだけなんだよなって。
    この3つで「かい」で韻を踏めるおれを褒めてほしい。

  • ガスの元栓を閉める/閉めないの話:誰でも参加できて、閉める/閉めないのロジックを自己体験で付け足せるからそりゃバズるよね。その上で「これだから男/女は~」になりやすい。関わっていいことないし、なんなら参考にしてバズらせたいときにこの構図を思い出せばよさそう。って書いたら「これ、何かわかりますか…?」構文がネットミームになっていた。中学生かよというプレゼントした50代男を「だから独身なんだよ」と揶揄すことも、それを晒した30代女を「だから独身なんだよ」と揶揄すこともでき、ほんとうに煽り芸術点が高い。おれたちはこういうのに踊らされるためにSNSをやっている。

  • マルハラ:句読点には意味がある。意味を持たせた上で打たなければならない。そう思っている。ぼくの書いた内田真礼ちゃんの『ギャラクティック★GAL-ACT』は、歌詞なのに読点が打ってある。これはオーダーが厨房っぽく(意訳)だったからというのもあるけれども。
    さて、最近は自分の日本語が誤解なく伝わっているかどうか、形容語の位置ばかり気にしている。なぜなら形容というのは評価であるから、私が何をどう評価しているのかは私の人となりを表してしまうからである。

  • 数々のR.I.P.:弔う気持ちは人それぞれ。それにしてもこの長寿社会において「まだ早いだろ」といいたくもなる。才能をお持ちの方々が世を去っていくのは、凡百の享受者でしかない我々にとって、惜しいものであることよ。

  • ゲームの難易度の話:ほんとうに何度目だよこれSNSでやるの! 表示されている「EASY」や「HARD」の程度が消費者に客観的にわからないという問題と、難しいゲームは遊ばれないのではないかという仮説と、EASYを選ぶのはなんかカッコ悪いというお気持ちが渾然一体となっているのをなんとかしろ!
    ちなみに、アイレムコレクションは、全然クリアできたことのない『イメージファイト』を無敵モードで遊べてめちゃめちゃ楽しかった。レトロ復刻系のゲームソフトには全部無敵モードつけてほしいわ……。みんなもMUTEKIは好きでしょ?(←アルファベットで書くと違う話題になるからやめなさい)

  • キングオージャーのOP歌手がマーベルをdisって炎上:ネットでやりがちなんだけれども、何かをアゲるために別のものと比較してサゲるのはやめましょう……。

  • 詐欺マニュアルの「頂き女子りりちゃん」の求刑:あれだけやってりゃ13年求刑は当然。それが当然であるという感覚を得るには、社会を知っていくしかない。面倒だけれども、それがあると無用に腹を立てないで済む基盤になるんすよ。

  • 日本の再エネが隣国に牛耳られていたのではないかという事件:これさー、某大臣は役人に責任転嫁してないできっちり疑義を晴らしていく必要あると思うんだけど、いずれ総理大臣にという人は突っ張るしかねぇんだろうなぁ、おれもいずれ知事にという人だからスキャンダルが発生しても突っ張っていくしかねぇんかな。アイドルとのロマンス、してぇな。(←唐突)

  • マイナンバーカードの新デザイン:くさしたい人は何がなんでもくさすので話題としては好きなのに触りたくない件になってしまったが、電子認証のキーとして動けばぶっちゃけ券面に何も書いていなくてよくて、しかしながら窓口で職員が扱う以上、確認するのに写真や名前や住所なんかが要る。
    何に使うものかを知らずに、券面に何が書いてあるとか書いていないとかで云々というのは、ほんとうにこのカードは何なのかを理解しているのかという感じもするし、そもそも政治家が理解していなかったから「マイナンバーカード」なんて名前をつけてしまったんだと思う。

絡みたかった話題

  • 女性オタクはハードウェアを買い替えないし互換性についてもよくわかってない:映像作品『ゲゲゲの謎』に関して、円盤の豪華版がBlu-ray版にしか用意されていないことに対し、DVD版にも出してほしいというリプが大量についた件を発端に始まった議論。
    乙女ゲーム、PSPがずっと現役ならよかったんスよね、みたいなことを思った。なぜなら乙女ゲームのシステムはVitaになろうがSwitchになろうが、時代が過ぎてもプレイヤーの体験は変わらないので……。
    そしてゲーム画面のPixel数であるが、PSPの480x272→PSVitaの960x544→Switch本体の1280x720へと格段に高精細になっていっているのだけれども、DVD画質の720x480で止まっている人にはオーバースペックなのかもしれんのよね、とさえ思う。たぶん「そこじゃない」の一種なんだろうなと。人間の目が何を見ているのか。これは興味深いね。

  • アカデミー賞『ゴジラ-1.0』が受賞:おれはめちゃめちゃ『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』をバカにしてたんだけど、同じ監督がいつも同じような評価を得るというものではないので、監督作品の中に傑作も怪作も凡作も駄作もあって当然という、そのことを忘れずにいたいと思いました。
    SNSってやっぱ「人」をあげつらうのが面白いのよ。人と作品を結びつけてこき下ろす。仮面ライダーや戦隊は脚本家とプロデューサーだけで語る。そういうのばっかりやっていると、まったく、何とも向き合えない。
    そしてゴジマイのCGが「PS2レベル」というトンチキさで批判している人は何を見ているのかという話題で、過去のプリレンダリングムービーのことをゲーム機の性能だと誤解してたにしたって25年前のプリレンダリングムービーはそんなに良くもねぇぞ? と思った。
    最近宇多田ヒカルの過去MVがYouTubeの公式に上がっているけど、当時はすげぇなって思えたCGも、今見たら全然だからね。この話って、前述したオーバースペックのものに対して人の目の解像度が上がらない(≒比較して学ばない)って話と似てると思うのだよね。常に比較をして差分を得る(=理解する)というのは、普通の人には無い行為なんだと思う。

  • 仮面ライダーアウトサイダーズ:いい意味で公式二次創作だと思う(二次創作という言葉に悪い意味が乗りすぎなのがよくない)

  • S.H.Figuarts「鎧武」:ぼくも昔の鎧武を飾ってあるけど、当時から不満はないんですよね。真骨彫に置き換えてよかったのはカブト。今後置き換えたいのは(発売されるのであれば)仮面ライダーブラックRXかな。ただ、ヘラクスは正座させるのに長い脚でよかったと思っている。

  • 仮面ライダーガッチャード。相変わらず面白い。キャラクターの格を下げない、積み重ねをきっちりやっている。丁寧。
    ところでプラチナガッチャードのモチーフは錬金術につきものの「ヤギ」だと思うのですよね。角が反っているし、あご横にヒゲもある。とするとその次のパワーアップフォームは「フラスコ」か「壺・鍋」あたりがモチーフじゃねぇかなーって思ってる。CMにねるねるねるねが出てきたらそれが合図です。
    首下にホッパーの頭がちょっと出てるのかわいいけど、仮面ライダー剣の天王寺ケルベロスと変わんないな、と思ったらちょっとキモく感じちゃったごめん。

  • 漫画『運命の巻戻士』:無料公開されていたぶん、サクッと全部読みました。タイムリープ系の物語として出色の作品で、登場キャラクターにストレスが無いだけでこんなにスムーズに読めるのか、というところ。
    タイムリープものについて、自分流のものとして一作書いておくか、ということで書いたのが『きみに恋の夢をみせたら起きるよ』なんですが、タイムリープってそれだけでドラマが作りやすい、主人公の行動原理を設定しやすく信念と覚悟をもたせやすい、という利点があるので、書いたことない人はチャレンジすると良いと思います。
    もうちょっと書くと、タイムリープを何のためにやるの? と決めることで主人公に筋が通しやすくなります。例えば、恋人が事故に遭うのを避けたい、と決めたら、それに結びつかない行動は全部「ブレ」なので筆者としてこれからさせたい行動が何にあたるのかの判断がしやすく、キャラが安定するんですよ。信念があると葛藤が起こりやすくなりそれがドラマになります。葛藤を乗り越えるのに必要なのが覚悟でこれまたドラマになります。
    ……という理詰めで書く練習に、おすすめです。

この一ヶ月で投稿した内容

 ほぼ推し活。ほんのちょっとドラゴンズドグマ2。

ちょっとよくない影響

 先月の段階で薄々気づいてはいたのですが……。振り返ってみると、Twitterに書き込んでないだけで、それなりにイヤ~な話題とかSNSから吸収しまくってね? って感じなんですよね。
 いや、なんというか開陳していなくとも、日記のようにメモを書いていってはいるのだけれど、毎月こんな量の「書き込みてぇな~、書き込みたくねぇな~」って話題があるなんて、特に後者は異常でしょ。

 それに3月は格段に筆が乗らない状況に陥っていて、年度末の精神的な追い込まれも加わって、Web媒体に移っていなかったら小説の連載を落としていた虞がある。本当によくない。私事で更新を止めてしまっている連載もある。4月から生活のリズムが変わるので元に戻るといいなと思っています。

 Twitterって書き散らしていながらも言葉をアウトプットするという点では着想→執筆→推敲みたいなプロセスはあるんですよね。ねぇよ。
 まあ、ないかもしれないしあるかもしれないんですが、短文を書く習慣を減らしたのだからそりゃ影響出ないわけないよね。
 けど慣れてしまうとTwitterにホイホイといらんことを流していたことがちょっと気持ち悪く感じられていたりもして。

 このブログもそうなんですが、書こうと思ったときに何十倍かの量の流れのある文章を書くというほうが大事だとも思っているので、引き続き自分を見つめていきたいと思いますね。

 この記事のトップ画像は、「世界的有名選手を対象に野球賭博に興じる紳士淑女」を描くプロンプトをChatGPTに考えさせたところ、賭博の内容は作れないと言い出して、じゃあなんか熱狂的なファンの絵みたいにうまくごまかしたりして出力させろよアホ!(意訳)って入れ知恵をしたらほんとうにただの熱狂的な野球ファンみたいなのを出力してきたやつです。

 生成AIってさー、人間の脅威にはならないと思うけど「人間の低い方ってこんな感じですよね」を再現しちゃうことにはなってると思うんだよな~。

 今月はこんな感じ(低い方)でした。

投げ銭大好きですが、なるべく折りたたんでお投げくださいますようお願いいたします。