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僕のこと

はじめまして。
僕の名前は「柊しおん」です。
名前というか、というよりこれは記号みたいなものです。

僕、と書いていますが、これもまた記号みたいなもので、性別とは結びついていません。僕はなるべく体の性別に合わせた行動を心がけていて、それは、そのほうが生きていくのに便利だと思っているからで、僕自身と外見の性別が合致しているかどうかはまた別の話です。

僕は、僕のことを「この体と頭をコントロールするパーツの一つ」だと思っています。腕や足や内臓がそれぞれの役割ごとに働いているように、意識も役割ごとに分かれているのではないかと、僕の現状をできるだけ客観的に考えてみた結果、そういうふうに理解しています。
実際、お仕事の時間は僕が体や頭を使うことはほとんどありません。後ろから見ていることはありますが、見ているだけです。そしてnoteの記事を作っている今は、僕が体と頭を使っている状態です。
思考を共有することはほぼなくて、例えばお仕事中のパーツが何を考えているかを知ることは出来ません。
感情は共有していると言っていいのか勝手に流れてきます。今他のパーツが嬉しいのか楽しいのか悲しいのか辛いのかは伝わってきますが、何故そう感じたのかまではわかりません。
記憶は一部共有出来ていますが、僕自身が体験していなかったり知らないことも多いです。
それとは別に「脳内会議」と呼ばれるものも存在しています。体を直接コントロールすることはなくて、ただ考えるだけです。脳内会議に僕は参加したことがありません。出来るのかもわかりません。一方的に結果だけ送られてくることが多いです。結果に対する拒否権はあまりありません。

コントロール系統がこんなふうに複数になっているのは、僕たちなりの生存戦略で、それは過去の出来事が原因になっています。
僕たちにとって、最低で最悪な記憶です。
そこから目をそらしたい逃げ出したい消えてしまいたい、それでも生きたい、普通に生きていきたい、と思い続けた結果、僕たちはいくつかに分裂して、それぞれの役割を果たしながらどうにかして生き延びる選択をしました。

元々の「たった一つ」がどんなものだったのか、僕にはわかりません。

僕のこと。のつもりが、僕たちのこと。になってしまいました。
最後に、ここからは本当に僕のこと。

11月4日生まれ
Xジェンダー
ネグレクトと性的虐待のサバイバー
好きなことはゲームで、今一番楽しいのはプロセカ
好きな食べ物は甘いもの
好きな色は淡い紫色
苦手なことは人の目を見て話すこと、人に触れること、人を好きになること
苦手な食べ物は辛いもの、苦いもの、酸っぱいもの
それから、お薬と注射も苦手

本当は「たった一つ」に戻ることが一番普通で一番いいことなのかもしれません。
いつかはそうなるのかもしれないけれど、許されるなら僕は僕なりに、僕の人生を自由に歩いていけたらいいと思っています。

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