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NEXダンテの限界と赤白ダンテの考察

皆さんはNEXダンテというデッキをご存じでしょうか。
DMR-22の発売と共に登場し、DMGP-3rdで周知されたデッキタイプです。

DMGP-3rd 3位入賞リスト

元々は【ボルシャックNEX→バルキリールピア→ダンテ革命チェンジ】を
繰り返し実質的なEXターンを取り続けるデッキでした。

現代においてはチャラルピア・ミクセル・ラフルルラブなどの強化を
貰ったものの、基本的にメタクリーチャーの影響を強く受ける上
受け性能も乏しいため、苦しい環境になっています。

大体こんなリストになる筈

1.NEXダンテの課題点

NEXダンテの課題はいくつも存在しますが、3つ重大な欠陥があります。

それが
・キルターンが遅すぎる
・最速3tダンテしても4tの動きが存在しない
・多色枚数が多すぎる
の3つです。

・キルターンの遅さ

まず「キルターンが遅すぎる」点ですが、これは赤単やアポロ、サガなど
3キルが視野に入るデッキが環境に多く存在するにも関わらず、
NEXダンテ側のキルターンはほとんど5t以降になってしまうためです。

というのも基本的にダンテやラフルルラブなど制圧力の高いクリーチャーに革命チェンジして殴るデッキであるものの、横展開がNEXしか出来ず、
そのNEXは4t以降にしか出せないことが原因となっています。

どうしても4tにしか横並びしない

NEXダンテは受け札がスパーク4枚しかないため、どうしても3キル山に
対しアクションを起こす必要がありますが、
・ミクセルを立てて牽制する(対赤単)
・先行で2tチャラから3tバルキリーで革命チェンジ
・先行でコッコ武を使って墓地を消す(対サガ)
程度のことしかできず、それすら運ゲー、要求値が高すぎます。
なんなら相手の牽制に手札を吐くと更に自分のキルターンが遅れます。
その中で最も強い動きが「2tチャラから3tバルキリー」なんですね。

しかしそこで「最速3tダンテしても4tの動きが存在しない」
「多色枚数が多すぎる」という課題がのしかかってきます。

・4tの動きの弱さ

「最速3tダンテしても4tの動きが存在しない」というのは、先ほど説明した通りNEXダンテは4tまで横並びが出来ません。
「2tチャラから3tバルキリー」した後に「4tスクチェンNEX」すればいいのではないか?と思われるかもしれません。
ここで手札の枚数を数えてみましょう。

…ギリギリ行けるかな?と思われるかもしれませんが、流石にこの要求値は高すぎますね。後攻でも無理があるでしょう…

・多色枚数が多すぎる

まぁ実際のところ更に要求値があがるのですが。
というのも、NEXダンテは「多色枚数が多すぎる」のです。
2ターン目3ターン目4ターン目と3t連続で単色要求した挙句に単色のスクランブルチェンジを唱えるには、NEXダンテの多色16~7枚は多すぎるんですね。

これらの課題を以て「NEXダンテは流石にキツイ」と言わざるを得ません。
NEXダンテというコンセプトは限界なのです…

2.赤白ダンテ(仮称)の誕生

そこで「赤白ダンテ(仮称)」というコンセプトが作られました。

「双竜戦記」の新規カードを採用

このデッキコンセプトはNEXを捨て、メクレイドを取り入れた型です。
「暴竜爵は不滅なり!」や「ボルシャック・アークゼオス」のアーマード
メクレイド5からバルキリールピアを踏み倒して革命チェンジします。

この「赤白ダンテ(仮称)」はNEXダンテの欠点を改善するために
考えられています。

改善された欠点は
・キルターンの加速
・メタの貫通性能向上
・多色バランスの改善
・4tの動きの増加
の4点が挙げられます。

・キルターンの加速

まず「キルターンの加速」と「メタの貫通性能向上」についてですが、
これはボルシャック・アークゼオスの影響です。

このデッキの要

ボルシャック・アークゼオスはcipでアーマードメクレイド5によって
展開することが出来ます。言うなれば5コスのNEXですね。
アークゼオスで2枚目のアークゼオスやバルキリールピアを踏み倒せば
NEXダンテ同様の制圧が行えます。

とはいえNEXが確定で踏み倒し出来たのに対し、アークゼオスは3枚しか
捲りません。アークゼオスとバルキリールピアで2種類アタリがあるとは
いえ、要求値は低くありません…

もう1つのアタリ

そこで活躍するのが「暴竜爵は不滅なり!」になります。
このカードの呪文面は4コストでアーマードメクレイド5をします。
つまり、アークゼオスからこのカードが捲れれば見れる枚数が更に
3枚増えることになります。

アタリが3種類あれば要求値は割とクリアできるため、そこそこの確率で
アークゼオスはNEXのように動いてくれます。

・メタの貫通性能向上

しかもアークゼオスには「各ターンに一度、自分のファイアー・バードが出た時、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。その選んだクリーチャーとこのクリーチャーをバトルさせる。」というテキストが書かれていますね。

自分で踏み倒してバトルもする

メクレイドによる踏み倒しは召喚扱いのため、オニカマスやテスタの影響を受けません。これにより安全にバルキリールピアを着地させたうえ、
メタクリーチャーの除去も可能となっています。
これが「メタの貫通性能向上」に繋がっているんですね。

・多色バランスの改善

「多色バランスの改善」については、多色枚数が13枚まで減ったこと
以外にも、「暴竜爵様のお出ましだッチ!」が良い仕事をします。

下面がかなり優秀

「暴竜爵様のお出ましだッチ!」は山札の上4枚からドラゴンかファイアーバードを回収した後、残りのカードを「好きな枚数」上に置き、
「好きな枚数」下に置けます。
要らないカードを1枚下に置き、2枚は上に置くなども可能なのです。
これによりドローを単色に固定することが出来るほか、メクレイドのアタリを仕込む、回収できないミクセルをトップに置いて疑似サーチなどなど
かなりの役割を持っています。

・4tの動きの増加

最後に「4tの動きの増加」については、「暴竜爵は不滅なり!」と
アシスター・コッピの影響が大きいです。

トップに魂を賭けろ
地味にパワードアタッカーが強い

3tにバルキリーが出せない場合でも、「暴竜爵は不滅なり!」から
アークゼオスを捲ればバルキリー着地のチャンスが生まれます。

アシスター・コッピはアーマードを1軽減するクリーチャーで、
2t3tに出しておけば4tにバルキリールピアに進化出来ます。

3tダンテの要求値は2tチャラ3tバルキリーのみでしたが、今回のデッキは2tチャラ3tバルキリー or アークゼオスになっている他

2tアシスター・コッピ3t「不滅なり!」→バルキリー or アークゼオスと
増えており、その上でアークゼオスを巻き込んでいれば、
4tもある程度動けるようになっています。

終わりに

以上が改善されたポイントです。
まだまだ作りの荒いデッキですが、NEXダンテの抱えていた欠点をいくつか乗り越えたデッキなので、NEXダンテに思い入れがある人は一度回してみてはいかがでしょうか。


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