等身大女子高生のフィギュアのモデルになったときの話

 2022年の冬アニメで「その着せ替え人形は恋をする」というのがあります。コスプレがしたい女の子が服飾が得意な男の子に衣装を作ってもらうという話です。ラブコメになるのかな?

https://www.nicovideo.jp/watch/so39861609

 で、これの2話で採寸をするんですが、それで思い出したことがありまして。それがタイトルにある通り、高校生の時に等身大女子高生のフィギュアを作ると友人()が言い出したのでそのモデルになったことです。あ、筆者は女ですよ、念のため。

 高校生の時は美術部に所属していて、それで「高美展」という、まあ運動部で言うインターハイみたいなのがあるんです。それに出す作品として友人が等身大女子高生のフィギュアを作ると。そのためのモデルになってほしいと言われたので快諾してしまいました。馬鹿なので。
 …なんというか、今思うと物事を深く考えないというか、もうちょっと異性というものを意識して良いと思うのですが、当時(割と今も)友人というくくりに入れた人間に対しては性別の概念がなくなるタイプなので、何も考えず受け入れましたね。でも相手も私にそれを持ち掛けた以上異性として見ていなかったのでしょう。

 ということで、始めに書いた「着せ恋」2話と全く同じ、「高校生男子が同級生の女子の採寸をする」という状況が爆誕してしまいました。こんなん実際に経験するやつなかなかおらんぞ。
 といっても先述した通り、お互いに異性としての感情は「」だったので淡々と採寸(ちゃんと制服は着ている)して終わったのですが。いや、正確には掛け持ちした部活動先にメジャーをもって現れ、いきなり「測らせろ」といわれたり、スカートの中に下から手を突っ込んで太ももの周囲を計測されそうになったりしたのですが。さすがにそれは拒否して、同じ美術部の女の子に測ってもらいました。結果、私も知らない肩幅や、背中の長さ、耳のサイズまで同級生の男子の手に渡ってしまったわけです。フェティッシュすぎる。

 ちなみに、この話の顛末なのですが、彼は正確には「等身大損壊されたロボの女子高生のフィギュア」が作りたかったらしく、完成したものを見ると、片手片足はちぎれ、血が滴り、中からはコードの飛び出た等身大女子高生のフィギュアが鎮座していました。ついでに顔も私とは似ても似つかない美少女に仕上がっておりました。そして、さすがに高校生の作品としては倫理にひっかかるのか、作品の出品は許可されませんでした。ほんとなんだったんだ。