架空喫茶ホボハチ〜夢か誠か〜

カランカラン

出迎えてくれたのは、街の銭湯の女性番台さん。
今日は、喫茶ホボハチに常連さんが集まるという日。
私も行っていいものか、悩んだけれど会ったことはないけど話に聞いたことのある方達が集まるというので
勇気をえいやっと出して足を運んでみた。

中に入ると、いつものマスターふたり、講談師グループのお三方と、講談師の彼女さん、それに草野球の監督さん。あとひとり、どなたか分からなかったけれど、話しかけてみると、なんと!ホボハチに置いてある誰でも書き込みができるノートをアートで楽しませてくれている方だった!

ノートの書き込みに、アートで返事をしてくれたり挨拶をしてくれるその方にお目にかかれる日がくるとは。
勇気を出して足を運んで良かったな、と心から思う。

みんなで持ち寄ったお菓子を食べながら、マスターの入れてくれたコーヒーや講談師さんのファンの方から頂いたという海外のお菓子に舌鼓を打ち、講談師さんを中心に、わいわい、がやがやとお話が進んでいく。

話題は音楽の話から、恋愛の話、喫茶店ではどこに座るか、など話がぽんぽんとテンポよく進んでいって
時間が経つのが一瞬のように思えた。
まだ終わってほしくない、と後ろ髪を引かれつつ閉店のお時間。

夢のようなひと時が終わり、店を後にする。

いただいた宝物たちは日常に顔を出し、あの集まりは夢じゃなかったことを思い出させてくれる。
家の鍵につけた銭湯の靴入れの鍵をもしたキーホルダー、るんるんとした気分になれる靴、着心地の良いTシャツ。誰かに手紙を書こうかな?と思わせてくれる封筒と便箋。

いつも通ってる喫茶店が、集まった人たちによって違った雰囲気に見えた日。

日曜の昼下がりに通うのが、より一層楽しくなりそう。

カランカラン。また、来ちゃいました!

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