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夏の恋は梅色に輝く
3年前の夏、私は出会った。
始めて出会ってからずっと、嫌いなはずのその季節がくるのが、少しだけ楽しみになっている。
爽やかで、甘くて、ちょっと酸っぱいあいつ。夏の爽やかの一端を担っていると言われているあいつ。
正直に言ってしまえば、あいつは、私の好みだった。好きになるのは”運命”でも何でもなく、“必然”だった。
だから、この季節になると、待ち遠しくて仕方なくて、欲しくてたまらなくて、ついつい求めてしまう…。まさしく、私の夏の恋人ー。
そう、それが、「手作り梅シロップ」である!!!
数年前、梅シロップが非常に簡単にできることを知った。レシピを教えてもらい、すぐさま実践してみることにした。
「梅干し好き」「梅酒大好き」な私に、〈作らない〉という選択肢はなかった。以下、材料と作り方を書き記しておく。
〈材料〉 青梅1キロ、氷砂糖0.8~1キロ*酸味が強い方が良い方は0.8がおススメ) 〈作り方〉 1.梅の黒いヘタを1つずつ取り除き(つまようじなど先端のとがったものでとる。なお、梅の実に適宜差して穴をあけておくと、よりシロップに梅の香りがつく。) 2.梅を洗う。洗ったらざるなどに移して、水気を切る。 3.炊飯器に、洗った梅と氷砂糖を入れて、8~10時間保温に設定して放置する。
以上である。大成功のほっとき実験である。
その時間炊飯器が使えないのと、その後にご飯を炊くと洗っても少しだけ梅の香りがつくことがあることを除けば、本当に簡単においしいシロップが出来て、最高の夏のお供の完成である。
氷を沢山入れたグラスに、梅の実を2,3粒入れて、そこにシロップを好きなだけ注ぎ、水を入れるー。
口の中に、酸味と甘みと爽やかさが訪れる。うだる暑さを吹き飛ばしてくれる。シロップの配合次第で、笑顔が素敵な高校生男子(爽やかの代名詞・風早翔太)が現れたり、「ほら夏だしさ?」と不敵にほほ笑む爽やかイケメンが出てくるわけですよ。そりゃ、何度も求めちゃうでしょ?!?!時におかわりしちゃうでしょう?!
なお、そんな梅シロップですが、炭酸水で割るのもおススメです。酸味が口の中で、踊って、より元気が出ます。かき氷にしても、おいしい。
あとは、焼酎で割るのもおススメしたいところだけど、私はやっていない。何故なら、エンドレスで飲んでしまいそうで怖いから!!!(笑)梅酒は言わば背徳の恋です、ええ……。(笑)
そんなこんなで、夏のうだるような暑さにうんざりしながらも、夏が来るのが、少しだけ楽しみになったのも事実である。
「花より団子」な私は、今日も、梅ジュースと運命共同体な日常を過ごすのであった。(なお、カロリーは怖い。シロップ怖い。)
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