2020/05/28(木)
 地元のショッピングモールが本日再開。おそらく店内は激混みしてると思うので足を運ぶ気にもならない。
 自粛生活でほんの少し断捨離が進んだのに、ここでまた新しくいろいろ買いこんだらもとに戻ってしまうではないか。欲望とのはてしない追いかけっこだ。

 ショッピングモールといえばシネコンだ。
地元のシネコンっていまいち自分の観たい作品を上映してくれないんだけど、自粛暮らしのおかげでだいぶハードルが下がってるので今だったらあまり興味のわかない作品でもそこそこ楽しんで観られそうだ。

 地域情報紙の仕事もぼつぼつ始まった。まだまだリモート取材。
 前回のリモート取材ではこまかい修正が相次ぎ、何度も差し戻したり苦労した。やはり対面でないど微妙なニュアンスが伝わらないようだ。
 ようやく記事の載った号が発行され、それを見た取材先からお礼のメールが来てほっとひと息。終わりよければすべてよし。

2020/05/26(火)
 非常事態宣言も解除されたことだし、そろそろ何か新しいことを始めたいという思いが強くなっている。

 考えてみれば巣ごもり生活が始まったころも、これを機会に何か新しいことを始めたいと思ったもんだ。結局自分っていつもこんなことばっかり考えてる人間なんだなw

 自粛生活をきっかけにネット上でユーチューブとか情報発信を始める人なども多かった。この時期をどう過ごすかでその後の生き方に大きな差ができてしまうように思った。

 そうかといって何を始めたらいいかこれといって思い浮かばず、あいかわらずの日常を繰り返しているだけだ。

でも今回の事態ではそういったなにげない日常のありがたさも少しは感じたかな。東日本大震災の時もそうだったけど。

ふだんの生活がもの足りないと常に不平不満を並べている自分自身を、こういう機会に少しいましめなければと思う。

人間ってやつぁー業が深いなー……

2020/05/25(月)

 今夜、首都圏で緊急事態全面解除。
 
 これで以前の日常が戻ってくると胸を撫で下ろしている人も多いだろう。
 
 でも緊急事態宣言前の日常って、それほどいいものだったかな? みな、何かしら日常生活に不満を抱え、そのストレス発散にお店に入ったり映画やライブを観に出かけたりしてたんじゃないかと。

そして休業やイベント中止が相次いだ自粛期間中、コロナ鬱と呼ばれる症状に陥る人も多かった。

 出かけられないことで鬱になるのだとしたら、その鬱の要因ってもしかしたらコロナじゃなくて自分の生活のほうにあったのかもしれない。僕個人としてはそんな風に感じる。

 緊急事態が解除されて戻ってくる日常はさぞかし素晴らしいものに違いないと、どうしても期待してしまいがちだ。でもあまり期待しすぎると、日常ってそれほどたいしたもんじゃなかったなと気がついてヘコむことになるかもしれない。

 コロナ鬱じゃなくてアフターコロナ鬱。なので緊急事態解除後についてはあまり期待しないようにしている。


2020/05/24(日)

 明日あたり、ここ首都圏でも非常事態宣言が解除され、全国の都道府県が解除となるようだ。
 思ったより早かったな、という気がする。
 商売などをしている人には「とんでもない」といわれてしまいそうだが、個人的にはもう少し長く、半年ぐらい続いてもよかったように思うこともある(あくまで僕個人の場合にかぎって)。

 自粛生活が始まったとき、これでちょっと落ち着いて身辺整理ができるかなと思った。自宅の大量の未読本や見てないDVDやTV録画、聞いてないCD等々をじっくり腰をすえて消化するいい機会だと思ったのだ。

 期待したほど身辺の整理はできなかった。バイトも普通に(というかそれまで以上に)出ていたし、家にいると圧倒的に寝てばかりだし。

 非常事態が解除されもとの日常に戻れば、再開したお店には新製品が並び、コンサートや演劇、イベントも目白押しで開かれるだろう。

 それらをひたすら追いかける慌ただしい毎日がまた始まるのはちょっとしんどいなと個人的には思う(僕自身、そういったイベントの告知記事を書いたりして小銭を稼いでる身だけれど)。

 仏教か何かで「少欲知足」という言葉があるそうだけど、その境地にもう少し近づきたかったなー。

 いっそ自分一人だけ、自粛生活を続けようかw

 と思いつつ夜のニュースを見たら、今日の都内の感染者数は14名とまた若干増えてるようだ。
 ほんとに解除して大丈夫か……?


2020/05/21(木)

 夜勤を含む14連勤の11日目。やっと先が見えてきた。
 家にいると寝てばかりなので自然とステイホームになってしまう。SNS等もここんとこご無沙汰だ。
 夕食後いつもならバイト出るまでもうひと眠りするのだが、今日は1日中寝ていたので、駅前の喫茶店に足を向けてみた。
 この店はマスターが不愛想であまり入りたくなかったのだが、家のまわりはほかに店がないし、少し遠くの店も早い時間に閉店してしまうので選択の余地がない。
一、二度着た後しばらく来なかった。半年以上ぶりに来たが、やっぱり愛想が悪かったw
 
 一都三県の非常事態はまだ解除されないようだ。あともう一息というところか。

2020/05/17(日)
 以前取材した地元のフリースペースから取材の依頼。
 ここは月に一度、子ども食堂を開いているが、今回は集まった子どもたちに無料でマスクを配布するのでぜひその様子を紹介してほしいとのこと。
 昼前にうかがうとフリースペースの主宰者やボランティアスタッフのみなさんが献立作りに大忙しだった。
 かんじんの子どもたちは正午をすぎてもなかなか姿を見せない。
「前回子ども食堂を開いたときは30人ぐらい集まったんですけどねえ」と主宰者。
 いまはずっと休校中なので学校の給食以外にきちんとした食事を食べられない子も多いという。誰かと交流するきっかけにもなるし、衛生面さえ気をつければ子ども食堂はこんな時期、もっと必要とされるだろう。
 そんな話をうかがいながら子どもたちを待つ。天気もいいし、このところ自粛ムードもゆるみがちなのでどこかへ出かけてしまったのか……。
 などと考えているとぽつりぽつりと家族連れがやってき始める。手づくりマスクを受け取る姿を親御さんに断って写真におさめ、無事取材終了。
 いったん帰宅、夕方からコンビニのバイトへ。

2020/05/13(水)
 午前中、自宅で読書中心に過ごす。
 午後、定期的に通っている医者へ。
 血糖値などが改善されないのでいつももらっている薬が増えることになった。ジムがずっと休みで運動してないからなー。ま、コンビニのバイトが動きっぱなしでかなりいい運動になってるけど。

 病院のロビーで順番を待っているあいだに読書。診察を終えてから喫茶店に行って読書。あちこち転々と移動しながら本を読んでる感じだ。このほうがどこか1か所にじっとしているより本に集中できる。巣ごもり生活では読書が進まないわけだ。むかし電車で1時間以上かけて通勤してた頃もいまより本が読めていたし。
 そういえば最後に電車に乗ったのはもう数か月以上前になるかな……


2020/05/11(月)
ブックオフで「Tokyo Nobody」という写真集を見つける。
かなり前に話題になった写真集で、ふだんは人や車であふれている東京の街角に、人っ子一人いない風景ばかりをとらえた写真集だ。
たぶん総長の誰もいない時間帯に撮影したものだと思うけど、ふだん見慣れた街がゴーストタウンのようになったその景色は、かなり奇妙な非日常感を感じさせた。
自粛で人がいなくなった新宿や渋谷の街頭をTVで見たとき、なんとなく既視感みたいなものを感じたのは、この写真集を見た記憶が頭の隅にこびりついていたからかな。

結局その写真集は買わずに、ハヤカワのミステリ文庫を1,2冊買う。
二十歳前後ぐらいは海外ノベルを読みまくっていたけど、その後、現実の人生のほうが忙しくなるとフィクションの世界に没入できなくなり、自分の日常とはほとんどなんの関係もないよその国を舞台にした物語からはまったく縁遠くなってしまった。
何年か前からまたあの世界に無性に戻りたくなり、古書店で見かけるとぽつぽつ入手してるんだけど、やはりほとんどページは開けないでいる。
巣ごもり生活を機会にじっくり読めるかなと思ってたけど、やっぱり今後この日常がどうなるのか気になって落ち着かない……。

2020/05/08(金)

 連休も明け少しずつ原稿書きの仕事のほうも動き始めた。
 直接対面による取材はあいかわらず禁止令が出ている。人と会うなんどの約束がないとなかなか仕事にかかる気になれないのが自分の悪いくせだ。

 連日、感染者数も低下しているし、そろそろアフターコロナの日常について語られ始めたようだ。
 感染防止のため休業やイベントの中止、延期という措置がとられたわけだけど、この措置がウラ目に出てみんな懐がさびしくなってしまい、コロナが一段落してお店やイベントが再開しても、今度はお金がなくて行くことができない、みたいな自体が発生しそうだ。

 いままであまり大きくは取り上げられてこなかったが、コロナのあとには未曽有の大不況が待っているんじゃないだろうか。

 なによりも今回の自粛要請でいちばん露わになってしまったことは、僕らがお金を払い受けているサービス等は、ないならないでまったくかまわない、不要不急のものだと気づかされてしまったことだろうか。

 新作映画が公開されなければ、家にある昔の名作DVDを観ればいいし、新刊を買わなくたって家に積ん読本がいくらでもある。お店に飲みに行かなくてもzoom飲みでもけっこう楽しいし、わざわざ出向かなくても配信でライブも楽しめる。

 そのことに気づいた人たちは、この先自粛が解禁になってしまっても劇場やお店に戻ってくるんだろうか。

 まあそんなことを気にするより、コロナの終息のほうが先決だけどね……。


2020/05/07(木)
 午前中、中小企業庁のサイトにアクセス。持続化給付金申請のためのマイページを作成してフォームに住所氏名や振込先の口座番号など必要事項を打ち込む。
 小分類の個人事業者なら最大100万円まで支給されるという話だけど、どうやら自分の場合昨年の収入から算出すると2万円ぐらいにしかならないようだ。あちこち電話で問い合わせたり書類をそろえたりした労力の結果が2万円かー。あらためて自分は自由業者としても最低ランクなんだなーと実感する。
 
 ついでに連休も明けたので、ジムも再開するだろうかと電話して聞いたけど今月いっぱいは無理だろうという話。もう二か月近く閉館したままだ。その間の月会費は70パーぐらい減額になるとのこと。一度も利用してないのに30パーは払うのか……。

 集合住宅でとなりの部屋の物音がうるさいと、隣人に危害を加える事件が立て続けに起きる。片方の事件では死者も出てしまった。
これなんかも自粛のために不満がたまって爆発してしまったパターンだろうな。ひとりの容疑者は「子どもの声や走りまわる音がうるさかった」と供述しているらしい。孤独な暮らしをしている人にとっては隣人の物音すら自分を迫害するものに感じてしまうようだ。


2020/05/06(水)
 たしか今日が連休最終日のはずだ。

 あまり変化のない日常が続いているせいか、〆切関係をつい見落としがちになる。
 ずっと開店休業中みたいなものだけど、それでも1,2本は請け負っている原稿がある。会社とか役所関係は暦どおりに休みをとってのでなかなか連絡も行き届かず、作業の進展にもひびく。
報酬が多いか少ないかではなく、約束を守れるかどうかで動いている世界(と、自分では思っている)ので、〆切は最優先事項だ。
明日から世の中動き出すだろうし自分も少し仕事モードになろう。

自宅ってPC作業とかも専念できないけど、録画した映画などにもあまり集中できない。
観ていても「あれもしなきゃ、これもしなきゃ」と次々と雑念が浮かんで落ち着かず、作品を観ながら何か別のことを始めてしまい、集中して楽しめない。

新作映画のネット配信も、あまり観る気にならない。自宅という日常の中で観るのと、劇場という日常を離れた場所で観るのとは、物語へののめりこみ度がちがう。そのために自分はわざわざ入場料や交通費を払ってでも劇場で観ている部分があるし、もっといえばそれらのお金で作品に集中できる贅沢な時間を買っているともいえる。

同じ理由で配信でのライブとかイベント等にももうひとつ手が伸びない。自分みたいにいな田舎町に住んでると交通費的にはありがたいんだが。
映画鑑賞やライブ、イベントは会場まで出かける、途中の店で食事したり買い物したりすることも含めたひとつの体験なのだろう。

 そんなことを何日か前にツイッターで書いて、反応はほとんどなかったのだけど、同じような内容を別の誰かがツイートしてたらイイネやリツイートが何万もついていた。


2020/05/04(月)

 緊急事態宣言が今月末まで延長された。
 まあ、なんとなく予想はついてたのでそれほどショックもないけど。
 逆にこの状況で非常事態を解除したらよっぽど問題だ。
 素人の個人的な印象だが、収束までは軽く1年ぐらいはかかるような気がする。もちろんその間に休業要請などは段階的に緩めていくだろうけど。
 じっくり腰をすえてかからなければとは思うが、一方で生活もひっ迫しているし……。

 自分の母は長年地域で編み物を教えている。
 月に何度か、公共施設や知りあいの喫茶店で教室を開く。いずれも車で20分ぐらいの場所なのだが、なんせ高齢だし荷物も大量に運ぶので、自分が送り迎えの運転手役をつとめている。
 最近はずっと中止になっていたが、今日はおよそひと月ぶりに教室が開かれることになり、車で送迎した。感染も心配だが、編みかけの作品が進まなくて生徒さんたちも困っているらしい。新緑の時期なのにこれから冬のセーターとか仕上げるんだろうか……。

 編み物教室から帰宅、夕方からバイトへ。
 AM2時ごろ帰宅すると、となりの家の2階の窓から明かりがもれていた。
 となりの家は老夫婦が二人きりで暮らしていたが、ずいぶん前に旦那さんのほうが亡くなり、奥さんも昨年亡くなってそのあとずっと空き家になっていた。
 昼間、家の前に車が停まっていたので、おそらく身内の人が連休を利用して遺品の整理にでも来ているのだろう。
 それにしても自分の家のまわり、気がつくとどこもかしこも空き家だらけだ。
 

2020/05/02(土) 

 今日は今年初の夏日だったらしい。18~22時までコンビニでバイトしていたがやはりドリンクやアイスがよく売れていた。

 夜中の3時近くに甘いものが食べたくなり、コンビニへ買いに行こうと車で出る。
 今年はじめに医者から栄養指導を受けてから夜中に食べるのをやめ、おかげで体重も2キロ減を維持してきたが、今はジムは閉まってて行けないうえに自粛のストレスで間食が復活してまたリバウンドしそうだ。

 駅前のコンビニへ行くと、店の明かりはついていたが入口にも窓にも半透明のシェードのようなものがおろされ人の気配がない。
 コンビニも客がいない深夜は閉めてるのかと思い、入口の貼り紙をよく見ると「5/2~6日まで休業します」とのこと。シェードの隙き間から中をのぞいたら、空っぽの棚が見えた。
 6日まで、夜中だけじゃなく1日中閉店のようだ。いくらイナカとはいえ駅前だぞ……。
 僕のバイト先も同じ系列のコンビニだが、こっちは通常通り24時間営業だ。店に寄って方針がちがうのか。
 シュークリーム1個買うために少し離れた別のチェーンの店まで足を伸ばしたが、リバウンドのことを考えたらまっすぐ家に引き返したほうがよかったかな。

2020/05/01(金)
 朝方、夜勤から帰宅。
 午前中とっかえひっかえ本を読む。沢木耕太郎『イルカと墜落』読了。午後はほとんど寝っぱなし。

 親父が「胸が苦しい。コロナかもしれない」と言い出した。
 何日か前から息苦しいのだという。一緒に暮らしているこちらも感染してる可能性濃厚ではないか。どうしてもっと早めに言わないんだオヤジ。
 
 親父は今年の2月、いまほど感染が深刻化するまえにやはり胸の苦しさを訴えて入院、心臓動脈の手術をしている。
 それほど大手術でもなくて10日ほどで退院したのだが、入れ違いに感染が広がり始めたので間一髪のところで医療崩壊に巻き込まれずにすんだのかもしれない。
 今回、熱を測ってみたら36度6分で平熱だったという。食欲もふつうにあるし、胸が苦しいというのもコロナのせいではなく心臓のほうが原因かもしれないと、身内だけについ希望的観測をしてしまう。
 親父は「念のため医者に行ってみるかな」と言っていたが、そのあとこっちは寝てしまったので実際に行ったのかどうか定かでない。

 バイトは今日は夜8時から。
 AM1時半に上がり、PC作業をしようと、このへんではたった一軒だけ24時間あいてるファミレスへ行ったら明かりが消えていた。
 ああ、ついにこの店もか……。
 夜中にPCやるなら家でやれってことだな。自宅じゃ仕事に集中できないなんていうのは贅沢な悩みのようだ。

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