I.D.C.D.07 ジャクソン・ブラウン『愛の使者』 -sio_note-
テーマ▶音楽
前回のI.D.C.D.ではイーグルスを紹介しました。
イーグルスとくればこちらも取り上げないわけにいきませんね。同じアサイラム・レコードの盟友、ジャクソン・ブラウンです。いわずと知れた「テイク・イット・イージー」の作者でもあります。
西海岸のシンガー・ソングライターとして出発し、「レイト・フォー・ザ・スカイ」「ザ・プリテンダー」など、素朴でアコースティックなサウンドの名曲をいくつも発表しています。
彼のアルバムもいろいろと好きなものが多く、どれかひとつ決めるのは大変ですが、やはり10代のころに出会った『愛の使者』をあげることにします。
■収録曲
1 Lawyers In Love (愛の使者)
2 On The Day
3 Cut It Away
4 Downtown
5 Tender Is The Night
6 Knock On Any Door
7 Say It Isn't True
8 For A Rocker
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……1982年の作品。ジャケットが印象的ですね。大きな満月をバックに、いまにも沈みそうな車に乗って必死オールをこぐビジネスマン。モノにあふれた世の中でアップアップしている現代人の姿みたいです。
リリースされた時期は、ちょうどロック・ミュージックが大型産業化していく時代。フォーキーなサウンドのイメージが強いジャクソン・ブラウンもこのころ、やはりその波に巻き込まれていた部分があったように思います。
1980年発表の前作『ホールドアウト』からしだいにロック色を強め、このアルバムでも当時流行のシンセを多用したサウンドで、ちょっと彼らしくないなーという気もしますが……。
個人的には産業ロックを否定する気はありません。いちばんロックにハマってた時期ですからね。ゲートエコーのドラム音とか大好きですし。
なので、けしてこの時期の彼も嫌いではありません。はやりのサウンドを取り入れつつも、その歌声はどこか青臭い素朴さを残し、親しみやすく響いてきます。まさに永遠の青年、エバーグリーンな存在ですね。
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