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I.D.C.D.01 ボズ・スキャッグス『ミドル・マン』 -sio_note-

テーマ▶音楽

 さて、ブログ歴も映画鑑賞歴も書いた。

 次はいよいよ僕のこれまでの音楽歴(聴いたほうね)を紹介することにしましょう。

 自分のI.D=アイデンティティをつくりあげてきたCDの数々をとりあげようということで、タイトルは「I.D.C.D」です。

 実は以前、他のサイトで、同じタイトルで何本か記事を書いたのですが、突然サイトが閉鎖されてしまい、記事も消えてしまいました。

 なので今回はそのリベンジです。第1回は

ボズ・スキャッグス『ミドル・マン』(1980)でございます。

 高校に入学し、「ガイコクの音楽」に目覚めた僕が、生まれて初めて買った洋楽アルバムです。

 洋楽初体験がボズ・スキャッグスとは、ずいぶんシブ好みの高校生だったな―。

 当時、ボズは「スローダンサー」「ウィ・アー・オール・アローン」などのスローなバラードで人気を博し、オトナ向けのロック、いわゆるA.O.R(アダルト・オリエンテッド・ロック)の代表格といわれてました。

 アダルト層を意識したのか、ジャケットもややエロいです。アルバム『スロー・ダンサー』ではまるでドラキュラのように女性の胸元に顔を埋めていますし、この『ミドルマン』ではレオタードの女性のフトモモに膝まくらしてもらってます。

「オ、オトナになると、レオタードの女性に膝まくらしてもらえるのか……!」

 そんなカン違いをした青くさい高校生(=僕)が、必死に背伸びして聴いていたのが、このアルバムなのです。

 バックで参加しているのは80年代、スーパーバンドにのし上がったTOTOのメンバー。ドラムのジェフ・ポーカロもまだ健在でした。

 では曲目紹介を。

1.「ジョジョ」
 オープニングは70年代ディスコっぽいダンサンブルなナンバー。ボズの歌声に絡むサックスと女性コーラスがソウルフル&ファンキーです。
2.「ブレークダウン・デッド・アヘッド」
 シングルカットされたハードなブギー。ボズのイメージにそぐわない気もしますが、80年代は産業ロックの時代でもあったので、彼もムリして本来の自分と違う芸風に挑戦したのでしょう。
3.「シモーヌ」
 日本版サブタイトルに「僕の心をもてあそぶ」とあるように、やや軟弱さを感じさせる女性ウケしそうなナンバーです。
4.「トワイライト・ハイウェイ」
 アナログではA面ラスト。ダサダサな日本版タイトルですが、当時この曲が車のCMにも使用されたのでこんな邦題になったのでしょう。ゲストのカルロス・サンタナが間奏で泣きのギターを弾いてるのも話題になりました。
5.「ミドル・マン」
 タイトル曲。もう典型的なTOTOサウンドですね。やっぱりボズ、無理してるなあ。
6.「イン・ニューヨーク」
 黒っぽいですねーこのベースと女性コーラス。NYの匂いがプンプンしてます。
7.「エンジェル・ユー」
 ポップ・ロックです。サイド・ボーカルをつとめる ローズマリー・バトラーは当時、角川映画『汚れた英雄』のテーマ曲も歌ってました。
8.「イズント・イット・タイム」
 しっとりしたバラード。ラス前にひと休みという感じでさらっと聞かせます。
9.「ユー・ガット・サム・イマジネイション」
 ラストはまたもゴリゴリ押してくる曲。ちょっとボズの雰囲気じゃないですなー。

 てな感じで、次回からほぼ時系列にしたがって、これまで僕が影響を受けたアルバムを紹介していきます。




 

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