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おすすめ小説

 マシュマロでおすすめ小説について尋ねていただいたので書いてたら、めちゃくちゃ長くなりました。ぜんぶ、アクションのあるライトノベルです。どれでもいいから読んでほしいですね。

 僕は自分の小説だと恋愛系ばっかり書いてますが、読むのはほぼほぼ、アクションばっかりです。
 アクションを書くのが苦手なので恋愛系を書いてるところがある……。
 恋愛メインの作品は最近だと「僕の心のヤバいやつ」とかしか読んでないかもしれないですね。これもめちゃくちゃ面白いです。

 まず、今続いているシリーズだと、「七つの魔剣が支配する」が最高に面白い小説だと思います。とにかくこれを読んでください……。
 とにかく世界観がかっこよく、かつ登場人物が魅力的、そして展開するストーリーから目が離せない……と、三拍子が揃った傑作です。

 この作品は、いわゆるファンタジー世界に存在する、魔法使い養成学園のお話です(タイトルはいったん忘れてください)。
 この学園は世界でも有数の実践的、かつ、実戦的な教育機関で、この学校で過ごす七年間で生徒の何割かは死亡する、というとんでもないところです。
 上級生の実力は下級生とは段違いで、うかつに関われば生命に関わるような危険な生徒もいます。
 さらにその生徒をまとめ、指導する教師ともなれば、この世界でも最上位の怪物と言って過言ではない存在ばかり。
 そんな学校に、主人公となる6人の生徒が入学してくる……というところから、物語は始まります。主人公たちがこの学園で過ごす生活が、とても楽しく、残酷に、美しく描かれているのが魅力的なんですね。
 とにかく魔法使いの世界がシビアに描かれるのですが、だからこそ登場人物同士の友愛は美しく、しかし現実の前にその友愛も脅かされ……という繰り返しで、一巻ごとにハラハラドキドキが止まらないこと間違いなしです。

 そして、タイトルになっている「魔剣」がかっこいいんですよ!
 この魔剣というのは実際に存在する剣のことではなく、「使えば必ず相手を倒せる魔法剣技」なんですね。文字通りの必殺技、この世界においての対人戦での究極奥義なんです。かっこよくありませんか?
 誰がこの魔剣を使えるのか、魔剣の詳細がどんなものなのかは全く不明なんです。
 だから、意外な登場人物が……魔剣を繰り出す時のインパクトが、すさまじいんですよね。
 これはネタバレなのですが、一巻目から魔剣は振るわれます。
 読んで体験してくれ、魔剣がこの世に顕れる瞬間を……!

 そんな魔剣は確認されている限りでは世界に七つ存在します。
 そして、七つの魔剣に代表される、魔法使いとしての力の論理がこの世界を支配している……というのが、タイトルの意味だと思います。たぶん……?(よくわかってない)

 とにかくすごい作品なので、ぜひ読んでみてください!!!

・公式サイト
https://dengekibunko.jp/special/7-maken/


 このラノでW1位取った作品なんかとっくに読んでるよ、自分が発掘しましたみたいな顔で紹介して恥ずかしくないの?
 ……と言われるとつらいのでもう一作紹介しますね。


 僕が神と崇めている作家さんは3人います。
 菊地秀行・上遠野浩平・深見真です。このチョイスで僕の嗜好が丸わかりですね。
(あんまり作品が世に出ないので3神からは陥落しましたが、秋山瑞人も神です。鉄コミュニケイションの小説版を読んでください。あと小太刀右京も神です。ガンダムAGEの小説版を読んで!)

 この3(5)人の作品をぜんぶ読んでください!!! ……というとあんまりなので(そして僕もぜんぶは読めてないので)、個別に一冊紹介しますね。

 紹介するのは深見真先生の作品。格闘、銃、超能力、ロボット、拷問、音楽と、ありとあらゆるアクションを描く作家さんです。

 その作品で一番好きなのが、「開門銃の外交官と、竜の国の大使館」です。
 ガンアクションと巨大ロボ戦、そして息詰まる外交戦が楽しめる超エンタメです! 続刊がありそうなのに、一冊しか出てないのが悲しい! 綺麗に完結はしているのでおすすめです。

 この作品は、ファンタジー世界が舞台なのですが、いわゆる魔法はあんまり存在しません。
 その代わりに存在するのが人間を含めた多種多様な種族と、たまに生まれる〈星の輝き〉を宿す子供です。
 この世界のエネルギー源は化石燃料や原子力ではなく〈星の輝き〉から漏れ出るエネルギーなのです。さらに〈星の輝き〉を持つものは召喚機兵と呼ばれる巨大な戦闘ロボットを呼び出すこともできます。
 〈星の輝き〉はこの世界の国家にとって、重要な資源であり、軍事力でもあるんですね。
 ……ですが、主人公たちの人間族の国家は、この〈星の輝き〉を持って生まれる子供の割合が世界で一番低い。資源と軍事力で大きなハンデを背負ってるわけです。
 そこで重要なのが、外交の力。
 数限られたカードを使い、なんとか自国に有利な結果をもたらそうとする外交官と、その護衛たちがこの物語の主人公です。
 この設定を生かした外交のやりとり、そして陰謀を企む敵の襲撃(もちろん敵は〈星の輝き〉を持った工作員です。つまり巨大ロボットを召喚して殴ってくる)、そうした熱いバトルが楽しめるのがこの作品です!
 もちろんバトルだけではなく、主人公たちもとても魅力的なのでぜひぜひ。僕はミーシャ(表紙の一番前にいる子)が大好きなんですよね……。最高のヒロインです。

・ブックウォーカー版
https://bookwalker.jp/def3d28b69-e59f-4dee-8f06-83153be87e47/


 ついでにもうひとつ、全然関係ない海外小説を。
 少し古い作品ですが、直近で面白かった小説です。

 「ドリーミングダーク三部作」
 これはD&Dという最古のRPG(TRPG)の世界を描いた小説です。
 舞台はエベロン。
 剣と魔法のファンタジー世界ですが、技術の発達によって近代化・工業化が進み、魔法鉄道や魔法飛空船が走り、魔法ロボットのような種族も存在するというスチームパンク的な要素もあります。
 主人公たちは大国の軍人だったのですが、戦争の最終局面で所属する国が謎めいた大災害で失われてしまいます。
 仕えるべき国も主人公の一人の婚約相手を頼るため、巨大な塔そのものが街となったシャーンにやってきます。
 そこから始まる陰謀と預言、魔法に満ちた冒険が本当に楽しいんですよ。
 海外作品の翻訳かつ、独特な用語が大量に出てくるために飲み込みづらいところもありますが、そこを乗り越えてハマれる小説だと思いますね。
 古い作品で、たぶん権利関係上の事情もあり、中古本を買うしか読む方法がないと思いますが……。興味がありましたら、ぜひ。
 とにかくエベロンという世界観自体がとても魅力的なので、ぜひこのサイトなどを参考にしてみてください。

・最新版サプリメントの紹介記事
https://www.4gamer.net/games/319/G031949/20200916137/

・旧版サプリメントの紹介ページ(おすすめ)
https://hobbyjapan.co.jp/dd_old/news/4th_epg/index.html


 あとは神のオススメ作品を短めに紹介します!

・菊地秀行
「トレジャーハンターシリーズ」

 現代科学の常識を超えた超古代の秘宝を、高校生トレジャーハンターである八頭大と、太宰ゆきが追う!
 かなり古い作品になってしまいましたが、今でも大好きな作品です。同じソノラマ文庫シリーズである、吸血鬼ハンターDもおすすめです。
https://bookwalker.jp/series/4876/list/

「蒼き影のリリス」
 難事件の解決屋である主人公、秋月と、盲目の美青年、リリスが活躍する傑作吸血鬼アクション!
 菊地先生お得意の常識人と妖しい美青年のコンビものですが、秋月とリリスは一番好きなんです。おすすめ。
https://bookwalker.jp/de9ac1660f-7a20-4d2f-8aa7-93f5f582e126/

・上遠野浩平
「戦地調停士シリーズ」

 ファンタジー世界で巻き起こる「事件」を、戦地調停士である仮面の青年とその仲間たちが追う、傑作ファンタジーミステリー!
 上遠野先生の最大の魅力の一つは、文章でわかりやすく伝える能力そのものだと思うのですが、ファンタジー世界でのミステリーという題材ではその力が存分に発揮されています。ぜひ読んでほしい作品ですね。
https://bookwalker.jp/series/287286/list/

「恥知らずのパープルヘイズ -ジョジョの奇妙な冒険より-」
 ジョジョの奇妙な冒険のスピンオフ小説です。第6部の登場人物、フーゴ・パンナコッタに下される司令。それは、組織の裏切り者となった麻薬チームを追うことだった……。
 異能同士の頭脳バトルが大好きな上遠野先生の作品に多大な影響を与えたであろう、ジョジョの奇妙な冒険のノベライズですが……。
 上遠野先生が、自分の小説にジョジョを取り込んだ感じの内容が魅力的なんですよね。
 ジョジョを読んだことがないかたは、そちらをお先にどうぞ……。
https://bookwalker.jp/dea7c3d6e2-67af-4f3b-af87-942e76cd7188/

・深見真
「ロマンス、バイオレンス&ストロベリー・リパブリック」

 剣と魔法の世界における特殊部隊が活躍する、アクションファンタジーです!
 アクションがすばらしい作品ですが、主人公が職務に背いて、ヒロインと一緒に逃げ出すというあらすじからわかるように、ロマンスも強い作品です。
 二巻目ではがらりと変わった展開が待っているので、これもぜひ読んでほしいですね! 三巻が出ていないのが悲しいですが……!
https://bookwalker.jp/series/8807/list/

「疾走する思春期のパラベラム」
 精神から生み出し、精神を攻撃する巨大な銃、P.V.Fを生み出す能力者、パラベラム。
 城戸高校の映画部に集う高校生たちの、戦いと青春の物語です。
 ただの強力な超能力ではなく、精神とつながった武器という側面を深く掘り下げた、日常と心の交流、そしてアクションが楽しめる作品です。戦いの規模は戦火が広がるがごとく巨大になってゆき、最後に行き着く果ての光景を見て欲しいですね……。
 電子書籍化してほしいのですが出てない! 中古本を買うしかない! でも、ぜひ読んでほしい作品です!
https://www.amazon.co.jp/%E7%96%BE%E8%B5%B0%E3%81%99%E3%82%8B%E6%80%9D%E6%98%A5%E6%9C%9F%E3%81%AE%E3%83%91%E3%83%A9%E3%83%99%E3%83%A9%E3%83%A0-%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%9F%E9%80%9A%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%B7%B1%E8%A6%8B-%E7%9C%9F/dp/4757729863

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