あんた、どのせんたくの話をしてるんだ?
人生はせんたくの連続だ。
Tシャツ・パンツ・靴下、これらは毎日発生するので、頻繁に行わないといけない。
週末にまとめて行おうとして、気づいたら一枚もないなんてことになったら困ってしまう。
かごの中から仕方なく比較的マシな、Tシャツとパンツを探し出してもう一回履くこともあるかもしれない。
仕事なのにガラ物のTシャツを着ないといけないこともあるかもしれない。
バックプリントなら大丈夫と思ったら大間違いだ。うっかりジャケットを脱いだらバレてしまうから気を付けよう。
だから、せんたくは頻繁に行わないと大変なことになる。
人間の脳は優秀だ。瞬時に選んでいる。
朝起きてから寝るまで、いったいどれだけのことを取捨選別しながら生きているのだろうか?
寝起きでトイレに行くか、それともまず顔を洗って歯を磨くか?
右足から出すか、左足から出すか?
コップは右手で持つか、左手で持つか?
体を動かす一つ一つの動作はいくつかの中から選んでいるはずだ。
どうしようかと迷わない行動も脳の判断が機能している。
無意識の中でも人はせんたくしているのだから不思議だ。
無意識に洗ってしまって怒られたことがある。
ドライで洗わなければいけない奥さんの洋服を、良かれと思って普通に洗ってしまい縮ませてしまった。
ドライって何?そんなことまったく知らなかった。
男がやりがちなミスだよね。
かごの中にはいってるなら、全部まとめて洗っちゃえばいいやって。
それに気づくのは縮んだ洋服を見たときだ。
痛ましい事件もあったけど、現実に起こり得ることだ。
大切な洋服を勝手にダメにされたら怒る気持ちもわからなくはない。
察して欲しい女・言ってくれないと分からない男。
いつの世もこの問題からは逃げられない。
たかがせんたくと侮ってはいけない。
されど、右を選べばよかったと後悔してももう遅い。
後悔は先に立たない。
結局人生とはそんなもんだ。
どっちでもいいやと思っても当たることもあるし。
当たれと願っても当たらないこともある。
今、あなたがその会社で働いていることも、近くにいる家族もすべてあなたが決めたことだ。
不満に思うことも、うまくいっていることも決めたのは自分自身。
物心ついたときから責任はすべて自分にある。
進学・就職・結婚・育児。
もう親は関係ない、自分の人生だ。決定権は自分で持て。
自分の人生を他人に委ねるな。
周りが止めたからといって止めるのか?
止めて後悔するのを他人のせいにするのか?
誰の人生だ、自分の人生だ。決定権は自分で持て。今すぐにだ。
せんたくするのはいつも自分なのだ。
とはいったものの中心で行うのはほとんど奥さんだ。
まず第一にすべての家事の中でいっっっっちばん嫌いだ。
全自動でポチっと押して乾燥までかけて楽したい。
高いドラム缶式を買ったっていい。
奥さん流ってのがあって、違うやり方をするとやり直しをされる。
裏返しにして干すとか、ネットに入れるとかさ、面倒くさくない?
とりわけ「干す」と「たたむ」の作業は面白さが見つけられない。
作業の中心となってはいけないんだな。
音楽を聴くついで、YouTubeを視るついでに行うとよい。
僕はその作業だけをすることができないんだ。
僕にとってせんたくはながら作業だ。
ただし、ながら作業の中で決断すると失敗する。
決断するときに集中力が切れていると、誤った指示をしてしまうことがある。
集中してパソコンを入力しているとき「課長、この資料これでよいですか?」なんて声をかけられて、ろくに見ないで「いいよ」と答えてしまう。
そして、あとで「なんだ!この資料はっ。全然だめじゃないか!」
部下としてはこれが嫌だから事前に確認を取っているのに。
こんな上司になってはいけない、決断や指示をするには一瞬でも集中して考えることが重要なのだ。
忙しくても声をかけられたら、手を止めて部下と目を合わせる。
こんな簡単なことができない上司が多すぎる。
たったこれだけの作業で信頼は生まれるし、間違いはなくなる。
神に誓おう、せんたくするときにはながらで行ってはいけない。
神に誓うといえば宣べて託す、すなわち神のお告げである。
神がいるかいなかいか、仏様がいるかいないか。
僕にはわからない。
とりあえず自分自身が実際に見聞きしたもの以外はあまり信じない。
宇宙人にしても地底人にしても幽霊にしても。
ただ、現実には化学や科学でもわからないことがある。
小説よりも奇怪なことが起こるのがこの世界だ。
だからこそ面白い。
コロナもせんたく(神のお告げ)の1つかもしれない。
コロナにより何が選ばれ何が淘汰されるのか?
オンライン化は進み、オフラインは厳しい戦いとなっている。
怪しいといわれていたZoomやクラウドファンディングが普通になり、安定といわれてきた百貨店や銀行は安定ではなくなる。
新しい時代に移り変わっていくときはこんなときかもしない。
いまこそせんたくすべきかもしれない。
朝から天気がいい夏の日は最高だ。
半日もあれば洋服は乾く。
やはり太陽の光で乾かすのが最も気持ちがいいよね。
ふかふかになった洋服。
梅雨時の部屋干しの匂いや、冬の外干しで冷たくなった洋服は少し残念だ。
ただ突然の雨には気を付けないといけない。
ゲリラ豪雨でもう一度せんたくとなっては目も当てられない。
もう一度同じ人生を繰り返したいと思うか?
今までの人生を振り返ってみて、もう一度人生をやり直せるかを考えた時に同じ人生がよいと胸を張って言えるか?
あのときこうしておけばよかった。。
まったく違う人生を送りたい。。
人生は戻ることができない。後悔することがあるなら、今からだって取り戻そう。
やった後悔よりもやらない後悔のほうが大きい。
あのときエミちゃんに告白すればすればよかったと嘆いたってもう遅いんだ。
エミちゃんにフラれた世界はどうだったか。
エミちゃんと付き合っていた世界はどうだったか。
どちらをせんたくしていても今とはまったく違う世界となっていることだろう。
どちらがいいかは賛否両論ある。
縦型式には縦型式のメリットとデメリットがあって、ドラム缶式にはドラム缶式のメリットとデメリットがある。
縦型式はドラム缶式より汚れ落ちがよいとされ値段が安い。
ドラム缶式は値段は高いが洗濯から乾燥まで一気に行える。
お金を取るか時間を取るか汚れ落ちを取るか。
また、機械自体もピンキリだ。常に最新式が発売され、1年後にはその最新式も型落ちになる。
だから、1年置きにでも買い替えない限り型落ちを使い続けることになる。
糸くずフィルターを探すのも一苦労なんだ。
消費者の身にもなってくれ。なんであんなにたくさん種類があるんだろう。
せんたくきのせんたくは一家を左右する大きな問題だよね。
せんたくきのせんたくしは無数にある。
メーカーをせんたくしなければいけないし、きれいにせんたくしたいし、予算の幅をせんたくしなければいけないし、ドラム缶か縦型かせんたくしないといけない。
せんたくしようとしても家族の意見も割れる。せんたくものが溜まりすぎると1日に何回も回さないといけない。通販で買うか家電量販店で買うかもせんたくする必要がある。
せんたくかごなどのオプションもせんたくする必要がある。
考えれば考えるほどせんたくきをせんたくすることは奥が深い。
悩んでしまうのは仕方がない。
あんた、どのせんたくの話をしてるんだ?
ここまで読んだあなたはたくさんのせんたくをしたことであろう。
今日のてんき(天気・転機)はどうだ?
今日もせんたく(選択・洗濯)しよう。
つくづく思う。
人生はせんたくの連続だ。
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